森ビル株式会社（東京都港区 代表取締役社長 森 稔）が中心となり、中国上海市で推進しております１０１階建超高層複合ビルプロジェクト「上海環球金融中心」（英文名称：Shanghai World Financial Center）の施設計画が確定いたしました。

オフィス、ホテル、商業施設、展望施設、カンファレンス施設等で構成される当プロジェクトは、中国政府が国家プロジェクトとして開発を進める上海市浦東新区の発展に寄与すべく計画され、世界を代表する国際金融センターとしての機能だけではなく、アジアの観光拠点としてより多くの来訪者を受け入れるべく、都市としての賑わいや魅力の向上を目指して、施設計画詳細の検討を重ねてまいりました。 このたびの施設計画確定にあたり主なポイントは以下の通りです。

(1) 展望施設（最頂部）
地上４７２m（地上１００階）に長さ約５５mの展望廊下を設置。現在世界一の展望台と言われるカナダのＣＮタワー（展望台高さ４４７m）を抜き、当プロジェクトのスケールならびに上海のダイナミズムを来訪者の方々に実感いただけます。また９４階には、広さ７００m²、天井高８mの大展望スペースを設置。大パノラマを背景に様々な催しや企画を展開、上海から世界に向けた情報発信拠点としての機能を果たします。

(2) 展望レストラン・バー（９１～９３階）
従前のホテルフロアを９１～９３階まで拡大し、飲食施設の運営に秀でるハイアット・グループが世界的にも類を見ないトップレベルのレストラン・バーを運営、最高の眺望とおもてなしを提供します。

当社が日本および中国で培った都市開発のノウハウを注入し、中国政府ならびに上海市政府の多大なるご支援のもと進行する当プロジェクトは、現在、タワー部分の鉄骨組立てが８階まで建ち上がり、建設工事も順調に進捗しております。 ２００８年初頭、北京オリンピック開催に先駆け、国際都市・上海の未来を象徴する新たなランドマークが誕生いたします。

【施設概要】

■オフィス：７階～７７階
森ビルのノウハウを結集した世界最高水準オフィス
基準階面積約３,３００m²、天井高２.８ｍ、レイズドフロア１５cm、さらに天井高３.０ｍ、レイズドフロア３０cmを備えたディーリング対応フロアを用意。その他、高度なセキュリティ、きめ細かな空調システム、安定した電源供給、レストラン、カフェを中心としたオフィスサポート施設の充実など、国際金融センターに相応しい最新鋭オフィスです。就業人口は約１万人、メインターゲットは世界的なグローバル企業を想定しており、既に複数企業より入居意向をいただいている状況です。

■ホテル：７９階～９３階
洗練されたくつろぎを提供する最高級ホテル
ハイアット・グループの運営による世界最高級ホテルです。客室数は約１８０室、平均客室面積は約６０m²、最上階のレストランやスパ・フィットネス、ミーティングルーム等の付帯施設も充実し、世界のトップエグゼクティブが利用するに相応しいホテルです。

■商業施設：Ｂ２階、Ｂ１階、２階、３階
発展著しい上海から新たなトレンドを発信
飲食店舗、物販店舗をバランスよく構成した、総店舗数約５０店舗（総店舗面積：約１３,６００m²）からなる大規模商業エリアです。オフィス・ホテル・展望台等の在館者・来訪者をはじめ、上海内外から集う高感度な人々とともに、先進都市の洗練されたライフスタイルを発信、提案します。なお、ご出店者の正式募集は２００６年初頭より開始する予定です。

■カンファレンス施設：３階～５階
高性能インフラと最新機器を備えた多様なフォーラム空間
約８５０m²のボールルームをはじめ多種多様な空間で構成します。グローバルな企業や団体による大規模なコンベンションやセミナーはもちろん、国際的なイベントの開催にも相応しい環境を提供します。時代の先端を行く国際性豊かな情報発信拠点です。

全景

展望台部分

現場状況写真（2005年10月10日時点）