森ビル株式会社(東京都港区代表取締役社長森稔)は、このたび、六本木ヒルズをはじめとする当社の大規模施設に、突然の心停止に有効な救命機器:自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator 以下「AED」)を設置いたしました。
「AED」は、心臓突然死の主な原因とされる心室細動(注1)の正常化に最も効果的な方法と言われる電気的除細動(注2)を平易に行うことのできる救命機器です。米国では公共施設、民間施設を問わず広く普及しており、日本においても、昨年7月の厚生労働省の通達による非医療従事者(一般市民)のAED使用解禁を受けて、公共施設を中心に徐々に導入が進みつつあります。
当社では、すでに2001年に竣工した愛宕グリーンヒルズ住宅棟:愛宕フォレストタワーの健康相談室(居住者専用)に、医療従事者専用の除細動器を設置しておりましたが、このたび、六本木ヒルズやアークヒルズなど、多くの方々が利用される大規模な商業施設や住宅を備えた施設に、AED全15台を設置いたしました。
【AED配置施設】
六本木ヒルズ、アークヒルズ、愛宕グリーンヒルズ
元麻布ヒルズ、パレットタウンウェストモール
心室細動などによる心臓突然死を防ぐためには、早期に適切な処置をすることが重要です。
当社では、今回のAED設置だけではなく、当社社員や施設スタッフの講習受講(東京消防庁主催)による心肺蘇生法ならびにAED操作法の会得や、六本木ヒルズにおける看護師常駐体制の実施など、ハード、ソフトの両面において緊急時のサポート体制を整え、皆様に安心してご利用いただける施設運営を目指してまいります。
(注1) 「心室細動」とは、心臓突然死の原因として最も一般的に見られる不整脈です。心臓の心室が小刻みに震え、脳や身体に血液を送り出す役割を果たせなくなる状態。
(注2) 「電気的除細動」とは、心室細動により混沌状態にある心筋の動きを、電気ショックにより一定の秩序あるリズムに戻す方法。
(参考)導入機器の概要
販売名:ライフパック500バイフェージック
医療用具承認番号:21500BZY00301000
輸入販売元:日本メドトロニック株式会社 販売店:セコム株式会社
設置風景(六本木ヒルズ)
講習風景