森美術館では、12月21日(火)より「アーキラボ:建築・都市・アートの新たな実験展 1950-2005」を開催いたします。本展は森美術館において初の“建築”をテーマとした展覧会であり、また日本国内で開催される建築展としては最大級の規模なります。
「アーキラボ」は、フランスのオルレアン市で1991年から「ユートピアと実験」をテーマに毎年開催されてきた建築の国際会議の名称でもあり、この国際会議を通して収集された模型や素描の膨大なコレクションが、本展出品物の母体となっています。本展はそのフランス・オルレアン市のサントル地域現代芸術振興基金(FRAC Centre)が世界中から収集した貴重な建築資料コレクションに、ポンピドゥー・センター(フランス)の建築コレクションを加えて、日仏のキュレーターによって新たに構成されたものです。会場構成は、建築家の隈 研吾氏が手がけます。
展示は、4つのセクション (I.脈動する都市―実験室としての身体 / II. 終わりなき都市―拡張する環境 / III.解体される都市―新しいシンタックスの創造 / IV.文脈化する都市―新技術と共生の時代)と14のサブセクションからなり、国内外90名の建築家の作品、約220のプロジェクトが紹介され、展示総数は模型・素描・映像などをあわせて500点にもおよびます。各時代の建築家たちが模索していた建築理論とその実践の紹介とともに、最新のダイナミックな造形、そして建築の未来の可能性を描いていきます。
本展を通じて、建築をより身近なものとしていただくとともに、より豊かな都市と建築、そして人間の生活のあり方を模索する機会となることを期待しています。
【アーキラボ展 開催概要】
日 時 | 2004年12月21日(火)~2005年3月13日(日) |
開館時間 | 月・水・木10:00-22:00 金~日・祝前日 10:00-24:00 火10:00-17:00(いずれも入館は閉館時間の30分前まで) 会期中無休 *但し12/21(火)は22時まで開館 |
場 所 | 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階) |
入館料(円) | 一般1,500円、学生(高校・ 大学生)1,000円、 子供(4歳以上-中学生)500円 *展望台 東京シティビュー入館料含(消費税込) |
【展覧会概要】
キュレーター | マリー=アンジュ・ブレイエ(サントル地域現代芸術振興基金・ディレクター) フレデリック・ミゲルー (ポンピドゥー・センター建築・デザイン部門チーフ・キュレーター) 南條史生(森美術館副館長) |
会場構成 | 隈 研吾 |
【サントル地域現代芸術振興基金について】
1991 年より「ユートピアと実験」をテーマに、1950年代から現在までの世界中の重要な建築模型及び資料を収集。また毎年、多数の建築関係者を世界中から招聘し「archilab(アーキラボ)」の名称で、建築に関する国際会議を開催。所蔵する建築には、日本人の作品も多数。