森ビル株式会社グループの2003年度(2004年3月期)の業績がまとまりましたのでお知らせします。

森ビル株式会社グループ連結業績

※連結対象会社は以下の17社です。
森ビル株式会社、株式会社森ビルホスピタリティコーポレーション、株式会社ヒルズクラブ、六本木エネルギーサービス株式会社、アークヒルズ熱供給株式会社、森ビル都市企画株式会社、株式会社宍戸国際ゴルフ倶楽部、エムアンドアイアートシステム株式会社、フォレストオーバーシーズ株式会社、上海森茂国際房地産有限公司、大連森茂大廈有限公司、上海環球金融中心有限公司、赤坂溜池タワー管理株式会社、イーヒルズ株式会社、森ビル・アーバンファンド株式会社、ミツキ駐車場管理株式会社、LA FORET DALLAS CO.,LTD


※持分法適用対象会社は以下の6社です。
株式会社ヴィーナスフォート、株式会社プライムステージ、上海環球金融中心投資株式会社、上海陸家嘴貝思特物業管理有限公司、六本木ファーストビル株式会社、株式会社銀座都市企画

 

■2003年度の業績概要
◇売上高は、六本木ヒルズ開業に伴う「賃貸関係収益」、「請負工事・設計監理収益」、「六本木ソフト事業・その他営業収益」の増収により、前期比108億円(6.9%)増で過去最高の1,687億円となりました。営業利益は、六本木ヒルズ開業に伴う一時的経費の発生、大規模リニューアルに伴う賃料未発生床の増加、ファンドへの売却による賃貸床減少に伴う減益等により、前期比52億円(21.1%)減の196億円、経常利益は、前期比43億円(37.8%)減の72億円となりました。当期利益については、前期比4.6%増の32億円となりました。


◇「賃貸関係収益」は、賃料未発生床の増加による減収もありましたが、2003年4月に開業した六本木ヒルズの事務所、住宅、商業施設の稼働が寄与し、166億円の大幅増収となり、837億円(前期比24.8%増)に達しました。


◇「請負工事・設計監理収益」は、六本木ヒルズ森タワー入居工事等に伴う増収96億円により184億円(前期比110.6%増)となりました。


◇「不動産販売収益」は、308億円を計上しました。前期(2002年度)は、当社がオリジネーターとなって設立した大型私募ファンド「森ビルアーバンファンド」への物件売却(628億円)という特殊要因がありましたので、前期比では426億円(58.0%)減となります。


◇「六本木ソフト事業・その他営業収益」は、グランドハイアット東京、森美術館、東京シティビュー(展望台)、アカデミーヒルズ、六本木ヒルズクラブ、ツアー等収入で272億円(319.1%)増の357億円となりました。


■2004年度の業績見通し
◇売上高につきましては、1,550億円(前期比8.1%減)を見込んでいます。「賃貸関係収益」は920億円(前期比10.0%増)、「六本木ソフト事業・その他営業収益」は410億円(前期比14.6%増)を見込む一方で、今期は大型物件の竣工がないため「請負工事・設計監理収益」80億円(前期比 56.5%減)とともに、「不動産販売収益」140億円(前期比54.6%減)を見込んでいるためです。


◇営業利益は、六本木ヒルズの通期稼動や、2003年度に計上された六本木ヒルズ開業経費がなくなること等により、340億円(前期比73.3%増)、経常利益は180億円(前期比149.8%増)を見込んでいます。


■2003年度(2003年4月〜2004年3月)
2003年度に竣工した物件は以下の通りです。

・「六本木ヒルズ」
(港区六本木、延床面積759,100平米、2003年4月竣工)
「文化都心」をコンセプトに計画された敷地面積11.6ha、延床面積759,100平米となる国内最大規模の再開発事業。事務所、住宅、美術館、展望台、映画館、カンファレンス施設、放送センター、ホテル、200を越えるショップ&レストラン等で構成。2003年4月25日のグランドオープンから1年間で約4,900万人が訪れました。
現在、事務所、住宅、店舗ともにほぼ100%稼働となっております。


・「さくら坂コンプレックス」
(港区六本木、延床面積9,532平米、住宅・幼稚園棟2003年12月、教会棟2004年3月竣工)
六本木ヒルズの南側隣接地における、宗教法人日本ルーテル教団との共同事業。
教会棟「六本木ルーテル教会」(地上3階)および住宅棟「さくら坂レジデンス」(地上11階)からなる複合ビルです。「さくら坂レジデンス」の1〜3階部分にはアメリカンスクールの運営する「ASIJ Early Learning Center」が入居、欧米系外国人の“ファミリー”を主要ターゲットとした住宅(4〜11階、総戸数22戸)は、満室稼働となっております。


■2004年度(2004年 4月〜2005年3月)
2004年度に竣工予定の物件は以下の通りです。

・「オランダヒルズ」
(港区虎ノ門、延床面積35,617平米、2004年10月高層棟竣工予定、2005年3月低層棟竣工予定)
連担建築物設計制度を適用し、隣接する東京都水道局芝給水所の未利用容積を有効活用したプロジェクトです。桜田通りに面し、日比谷線神谷町駅から徒歩1分に立地する、事務所、住宅、店舗からなる複合ビルです。現在、事務所(3〜5階、14〜24階)のテナント内定率は約60%となっております。

 

■その他建築中のプロジェクトは以下の通りです。

・「神宮前四丁目地区第一種市街地再開発事業」
(渋谷区神宮前、延床面積33,916平米、2006年1月竣工予定)
旧・同潤会青山アパートの再開発プロジェクトです。建築家・安藤忠雄氏設計による、商業施設(総店舗面積:11,000平米、総店舗数:80店以上)および住宅(総戸数:38戸)、駐車場(約200台収容)からなる複合ビルとなります。2006年1月の竣工を予定しております。

 

・「上海環球金融中心」
(中国上海市、延床面積379,500平米、2007年竣工予定)
中国政府が開発に力を注ぐ上海市浦東新区において進行する超高層プロジェクトです。地上101階、高さ492m、事務所、ホテル、店舗、展望施設等から構成される国際金融センターは、2007年末の竣工を予定しております。

現在建築中のプロジェクト

(参考1)
森ビル株式会社単体の業績は以下の通りです。

森ビル株式会社グループ単体業績

(参考2)
六本木ヒルズ関連の売上および利益は以下の通りです。

六本木ヒルズ関連総売上および利益