森ビル株式会社(東京都港区 社長 森稔)が、港区虎ノ門において、東京都水道局との共同事業により建設を進めておりますオフィスと住宅、店舗からなる複合用途ビル「(仮称)虎ノ門5丁目計画」が9月26日(金)に上棟いたしました。

※上棟とは・・・建築工事の過程で建物の形態がほぼ整った時点を指し、コンクリート建築、鉄骨建築については躯体工事完了時をもって上棟とする。

当計画は、1998年の建築基準法改正により制度化された「連担建築物設計制度※」を適用、隣接する東京都水道局芝給水所の未利用容積を活用し、基準容積率の1.5倍(約870%)の建物を建築するもので、既存公共施設の未利用容積の有効活用かつ、地方公共団体の財政にも寄与するモデルケースとなるプロジェクトです。
建物は地上24階建、延床面積約35,600m2、オフィスと住宅、店舗からなる複合用途ビルとなります。桜田通りに面した利便性の高い立地に、最高水準のオフィススペースの提供とともに、良質な住宅の供給も行い、都心居住の推進にも貢献します。なお、竣工は2004年7月(一部低層部/2005年3月)を予定しています。

※ 「連担建築物設計制度」とは・・・
1998年の建築基準法の改正で導入された新しい制度。連担する土地に容積率の移転を認め、容積率の規制を大幅に緩和するもので、隣接建築物との設計調整のもと、複数建築物に一体的に規制を適用する特例制度。複数建築物(連担する土地)を単位にすることにより、敷地単位、所有権単位での建築規制でエンピツビルの乱雑、無秩序な建設が行われた従来に比べ、良好な環境の確保、土地の有効利用に資することになる。


当計画の完成予想パースのデータをご用意しております。ご入用の場合は、下記の【問合せ先】までご連絡ください。

■ 建築概要
計画名称 :(仮称)虎ノ門5丁目計画
所在地  :港区虎ノ門5—124—1 他
敷地面積 :3,545.85m2
延床面積 :35,616.50m2
主要用途 :事務所(基準階貸室面積1,041m2、総貸室面積13,730m2
共同住宅(69戸)、店舗
階 数  :地上24階、地下2階、塔屋2階
建物高さ :98.25m (最高高さ:106.75m)
構 造  :地上/鉄骨造(制振ダンパー付)
地下/鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
事業主  :森ビル株式会社、東京都水道局
設 計  :森ビル株式会社、株式会社山下設計
施 工  :株式会社大林組(建築工事)
株式会社トーエネック(電気設備工事)
日比谷総合設備株式会社(空調設備工事)
三機工業株式会社(衛生設備工事)
松下電器産業株式会社(昇降機設備工事)
日立造船株式会社(機械駐車設備工事)
日本ビソー株式会社(ゴンドラ設備工事)
工 期  :(着 工)2002年7月1日
(竣 工)2004年7月(予定)
    (一部低層部/2005年3月(予定))

※ 建築計画については、着工後一部計画内容を変更し、計画変更に関する建築確認を取得しております。