森ビル株式会社(本社:港区六本木/代表取締役社長:森 稔)は、5月5日子供の日に、六本木ヒルズのほぼ中央に位置するけやき坂コンプレックス屋上(地上約45m、庭園面積 約1,300m2)の水田(約130m2)にて、田植式を行いました。
弊社社長森夫妻のほか、地区内に居住する小学生約30名、六本木ヒルズのキャラクターを制作した村上隆氏などが参加し、園芸家杉井明美さんの指導のもと、初めての田植えが行われました。なお、水田は大小2つに分かれており、有機農法によりツキミモチ(モチ米)とコシヒカリ(ウルチ米)の二種を植え付け、収穫量は合わせて一俵(60Kg)を予定しております。
六本木ヒルズは、都市開発にあたって、住宅やオフィスを超高層化することにより、周囲にオープンスペースや庭園などの快適な都市空間をつくり出す「垂直の庭園都市」という発想を原点としています。
今回田植えを行う、けやき坂コンプレックスの屋上庭園は、六本木ヒルズ内にある様々な庭園の中でも特にユニークで、日本の「農の風景」をテーマとしています。四季折々の木々が四方を囲む中に、水田と菜園そして里木の代表格である柿の木などが配置されています。
こうした高木が生育できる本格的な屋上緑化を可能にしたのが、今回新たに採用した「グリーンマスダンパー」のシステムです。従来は構造的負担となる屋上緑化部分の大重量を制振要素として有効に働かせる本システムの採用により、高い安全性と本格的な屋上緑化の両面を実現し、都市環境の新たな方向性を提案しています。
なお、本屋上庭園の今後の運営については、地域のコミュニティ活動の場としても活用していく考えです。また現在、庭園単独での一般公開は行っていませんが、「六本木ヒルズツアー」のコースの一部としてご案内してします。
田植えの様子
杉井 明美 プロフィール
園芸家。
千葉県生まれ。女子美短大卒。
生家は千葉県安房郡で(株)杉井農園を営む。
VANジャケット経営の観葉植物専門店「グリーンハウス404」店長を経て、現在フリー。 植生をいかしたグリーンコーディネートを手掛ける。
◆ NHK 趣味の園芸・講師
グリーンアドバイザリー認定審査員
アークヒルズ内アークガーデン専任ガーデナー
社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会 理事
他著書多数
◆(有)風のみどり塾主宰