森ビル株式会社(東京都港区 代表取締役社長 森稔)は、政府が進めるe-Japan戦略(注1)に基づく平成14年度e!プロジェクト(注2)を、経済産業省から受託しています。この度、その事業の一環として、一般の方々にも最先端IT都市を体感していただくイベント「ITショーケース」を、3月12日から東京都港区六本木で開催いたします。
ITショーケースでは、利用者が「タウンカード」(ICカード)と「タウンクリック」(RFIDタグ(注3))という2種類の個人認証デバイスを所持し、場面や状況に応じて使い分けることで、携帯電話、無線LAN接続のPDAなどのモバイル端末、または街頭の表示モニターを通じて様々なタウン情報サービスを享受する等、最先端のIT都市像を紹介します。(サービス詳細は後述参照)
これらのサービスは、今年4月25日にオープン予定の「六本木ヒルズ(注4)」における導入を想定しており、今回のイベントは多機能複合都市における当該サービスの有効性を検証する目的で行われます。なお、森ビルは平成15年度に六本木ヒルズにおける大規模な実証実験も予定しております。  
     

■「ITショーケース」開催概要  

日程:
平成15年3月12日(水)~3月20日(木)  

場所:
六本木ヒルズインフォメーションセンター/THINK ZONE
東京都港区六本木6-2-31 ZONE六本木ビル1階  

参加:
ITショーケースでの体験は、約60分のツアー形式で行われます。
ツアー参加希望者はWEBからの事前予約が必要です。
http://roppongi.it-showcase.jp (2月12日より予約受付開始)  
  体験ツアーに関するお問合せ: 六本木ヒルズITショーケース事務局 
TEL:03-5562-9200 (受付時間/平日10:00~17:00)  


■「ITショーケース」サービス概要  
  利用者は、個人認証デバイスとして「タウンカード(※1)」および「タウンクリック(※2)」を用いることで、高度な情報提供サービスを享受できます。具体的には、携帯電話などのモバイル端末と併用することで以下のタウン情報サービスなどが受けられます。 なお、「タウンカード」は会員制施設におけるメンバーシップカードとして、教育施設では出欠管理カード、商業施設ではポイントカードとしても機能します。



     
 
 
     
PDPクリッピングサービス
  テレビ画面(PDP)に流れている広告に向かって、タウンクリックのボタンを押すと、その広告に関する詳細情報が携帯電話にメールで配信されるサービスです。  
     
 
 
     
ヴァーチャルコンシェルジュサービス
  テレビ画面に近づくと、ヴァーチャルコンシェルジェ(女性キャラクター)が画面 に登場し、会話をしながらあなたに最適な情報をお伝えするサービスです。  
     
 
 
     
未来型ライブラリサービス
  あなたがお探しの本をパソコンで検索すると、書籍位置を瞬時にお伝えするサービスです。  
     
 
 
     
ユビキタス対応型プリントアウトサービス
  パソコンにタウンカードを差し込むと、安全に、ネットワーク上のサーバに保管されたデータを編集・プリントアウトすることができるサービスです。  
     
 
 
     
iスポットクリッピングサービス
  「ショッピングゾーン」でタウンクリックのボタンを押すと、あなたの趣味や趣向に合わせた周辺情報が、携帯電話にメールで配信されるサービスです。  
     
 
 
     
ヴォイスコンシェルジュサービス
  イベントなど様々な情報を知りたい時、お手持ちの携帯電話で、音声認識するコンピュータと会話しながら、欲しい情報が入手でき、さらに詳細情報が携帯電話にメールで配信されるサービスです。  
     
 
 
     
タウンポイントサービス
  街の中でお買物をしていただく際に、タウンカードを提示すると、ポイントが貯まるサービスです。  

呼称
※1 タウンカード
※2 タウンクリック
機能
  接触・非接触のハイブリッド型ICカードです。 六本木ヒルズ内の様々な施設の会員証として、さらにポイントサービスをはじめとする特典満載のオリジナルカードです。  
  IDを持つRFIDタグです。 指定された場所でボタンを押すと、六本木ヒルズ内の様々な施設や店舗、イベントなどの各種情報を、お手持ちの携帯電話やPDAなどを通 して、簡単に入手することができます。  
イメージ図


(注釈)  
 
(注1)e-Japan戦略
  IT基本法(高度情報通信ネットワーク社会形成基本法)に基づき、総理を本部長、全閣僚と民間等の有識者を本部員とし、官民を挙げてIT施策を推進する拠点である新しいIT戦略本部(高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部)が発足。このIT戦略本部が平成13年1月22日に策定した国家戦略で、2005年までに日本を世界最先端のIT国家にすることを目的としている。

(注2)e!プロジェクト
  IT戦略本部が平成13年6月26日に定めたe-Japan2002プログラムの中に規定された案件。2005年に実現される世界最先端のIT国家のイメージをわかり易く国民に示すため、最先端技術を実験的に投入し、広く外国へもアピールすることを目的としている。

(注3)RFID:Radio Frequency Identification
  無線IC荷札。電源を内蔵したアクティブ型と、磁場による発電で通信するパッシブ型がある。「タウンクリック」はアクティブ型で、アクセスポイントから10m以内での利用が可能。定期的にIDを発信するだけでなく、クリックボタンも併用でき、利用者の意思表示を行うことができる。

(注4)六本木ヒルズ http://www.roppongihills.com/
  東京都港区六本木に4月25日にグランドオープンを迎える多機能複合都市。 施行区域面積約11.6ha、総延床面積759,100m2。「文化都心」をコンセプトに、オフィス、住宅、ホテル、シネマコンプレックス、ショップ&レストラン、放送センター、そして美術館、展望ギャラリー、会員制クラブ、アカデミー施設といった複合文化施設を結集。また、六本木ヒルズには、光ファイバ網・無線LAN網などのITインフラが整備されており、ITのテストベッドとしての機能が用意されている。