森ビル株式会社

2013年、この世界でいきていくために(第4回)

2013年03月22日

今月のゲスト:慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科教授 石倉洋子さん

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日本人女性で初めて、ハーバード大学大学院でDBA(経営学博士)を取得。現在は、グローバル社会で活躍できる人材の教育を行う石倉洋子さん。2013年6月から、六本木ヒルズのアカデミー・ヒルズで「グローバル・アジェンダ・ゼミナール」を開講します。授業はすべて英語。「自分の意見を持ち、他人と意見を交わし、解決へと行動する」ということを目標にカリキュラムが組まれています。世界が抱える様々な課題に目を向け続けてきた石倉さんが教えてくれたのは、ビジネスでの成功のヒントに留まらず、2013年の世界で生きてくために大切なキーとなるポイントでした。

知的関心の高い人が集まるアカデミーヒルズ
あるビジョンを持ち、0から作り上げる

森ビルはもともと財閥系で土地をたくさん持っていたのではなく、あるビジョンを持って、何もないところからいろいろ集めて六本木ヒルズのような場所を作っていったというところがすごいと思います。それはやはり、森稔さんが、「こういうものをつくりたい」という熱意があって、全部自分で力を尽くして集めてきたからでしょう。だれにでもやりたいことはあっても、挫折してしまうことが多いじゃないですか。目指す目標を実現しつつある森ビルが今も続けている事業は、とても参考になりますね。
私も六本木ヒルズにはよく行きます。あの佇まいがすごく好きなんです。乃木坂から歩いてくると、六本木ヒルズがある景色が目の前に広がって、「あ、なかなかいいな」と思います。

アカデミーヒルズで繋がるネットワーク

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アカデミーヒルズの場所の価値はすごく高いと思います。東京の真ん中に、会議室やライブラリーがあり、24時間稼動しているのは素晴らしいことです。
集まっている人々も非常に知的関心が高く、知的刺激の得られる場所を求めてやってきた人々です。あの雰囲気のなかでネットワークを繋げて恊働したい、そう考えている人々が集まっていますね。

プロフール

バージニア大学大学院 経営学修士(MBA)修了。ハーバード大学大学院 経営学博士(DBA)修了。マッキンゼー社でマネジャー。その他、富士通、日清食品ホールディングス、ライフネット生命社外取締役、世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Agenda Council Education & SkillsのVice Chair。専門は、経営戦略、グローバル競争におけるイノベーション戦略、競争力、グローバル人材。著書に「世界級キャリアのつくり方」(共著、東洋経済新報社)等。現在、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。