森ビル株式会社

デザインで世界中の人を驚かせるために(第4回)

2012年06月22日

今月のゲスト:デザイナー 森田恭通さん

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壁一面に広がる陶器の本棚や、本を積み重ねてできたライト。アート作品のようなインテリアが360度の眺望と相まって非日常の空間を生み出す<マドラウンジ>。4月20日(金)~12月25日(日)クリスマスまでスカイデッキで開催されている、ウォルト・ディズニー生誕110周年記念「スカイ・ドリーム・ショップ&デッキ」では、ミラーボールとディズニー・キャラクターのオブジェがキラキラと輝きます。訪れた人を魅了するこれらの空間をデザインしているのは、デザイナーの森田恭通さん。森田さんは、デザインをするときには「ハッピーなサプライズ」を大切にしていると言います。「ハッピーなサプライズ」はどのようにしてできあがるのか、これから挑戦したいことについて、お話を伺いました。

「スカイ・ドリーム・ショップ&デッキ」開催中
海抜270メートルに広がる森田ワールド

スカイデッキで12月25日(日)のクリスマスまで開催している、ウォルト・ディズニー生誕110周年記念「スカイ・ドリーム・ショップ&デッキ」を手がけさせていただきました。
海抜270メートルという、国内史上最も高いところで行われているディズニーのイベントです。六本木の街を象徴するディスコのような照明と音を思いっきり使いたいなと考えて、ディズニーのエンターテインメントの世界観とも合う演出にしました。夜は真っ暗な空間に、巨大なミラーボールがガシャンガシャンと移動してきて、プロローグが始まります。ミラーボールがガシャンと開くと、森田デザインのゴールドのミッキーマウスが突如現れる。それを合図に、約120体のキャラクタースカルプチャーが音に合わせて回り出します。

ウォルト・ディズニーだったらどうするか

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スカイ・ドリーム・デッキ

実際にカリフォルニアのディズニー本社やカリフォルニア ディズニーランドにも行ってみて、「ここにはないものを作りたい」と思ったんです。僕の世界観とディズニーの世界観で良い化学反応を起こして、他では見たことのないものを作りたかった。ウォルト・ディズニーは、夢と希望を人々に与え続けてきたスーパースターだと思っています。
「ウォルトだったらどう思うのかな?どうやるのかな?」ということも考えながら、「スカイ・ドリーム・ショップ&デッキ」は、人にハッピーと夢を与えられるような演出に仕上げました。

ウォルト・ディズニー生誕110周年記念「スカイ・ドリーム・ショップ&デッキ」

ウォルト・ディズニー生誕110周年記念「スカイ・ドリーム・ショップ&デッキ」
会期:4月20日~12月25日
会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(森タワー52Fおよび屋上)
営業時間:11:00~22:00(最終入場21:30)※スカイ・ドリーム・ショップは10:00〜22:00
料金:一般 2000円 高校・大学生 1500円 4歳~中学生 800円(展望台入館料含む)
※スカイ・ドリーム・ショップは展望台入館料のみでお楽しみいただけます
※会期中無休。ただし雨天や強風などの荒天時はクローズする場合があります(スカイ・ドリーム・ショップは営業)

プロフール

1967年大阪生まれ。2001年の香港プロジェクトを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、上海など海外へも活躍の場を広げ、インテリアに限らず、グラフィックやプロダクトといった幅広い創作活動を行なっている。2011年にはプロダクトデザイン会社「code」も設立。The International Hotel and Property Awards 2011、China Best Design Hotels Award Best Popular Designer、THE LONDON LIFESTYLE AWARDS 2010 (aqua LONDON)、The Andrew Martin Interior Designers of the Year Awardsなど、受賞歴多数。