森ビル株式会社

デザインで世界中の人を驚かせるために(第2回)

2012年06月08日

今月のゲスト:デザイナー 森田恭通さん

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壁一面に広がる陶器の本棚や、本を積み重ねてできたライト。アート作品のようなインテリアが360度の眺望と相まって非日常の空間を生み出す<マドラウンジ>。4月20日(金)~12月25日(日)クリスマスまでスカイデッキで開催されている、ウォルト・ディズニー生誕110周年記念「スカイ・ドリーム・ショップ&デッキ」では、ミラーボールとディズニー・キャラクターのオブジェがキラキラと輝きます。訪れた人を魅了するこれらの空間をデザインしているのは、デザイナーの森田恭通さん。森田さんは、デザインをするときには「ハッピーなサプライズ」を大切にしていると言います。「ハッピーなサプライズ」はどのようにしてできあがるのか、これから挑戦したいことについて、お話を伺いました。

ハッピーなサプライズ”を大切に
六本木ヒルズは雨の日がセクシー

自分の事務所も近いので、<六本木ヒルズ>は日常的に利用しています。「街の中に街がある」というのが、僕の中の感覚。できた当初はスタンダードではないイメージでしたが、今では多くの人にとって六本木のスタンダード、なくてはならない場所となっているのではないでしょうか。
人が流れるように歩いていける動線や、緑がたくさんあるランドスケープも素晴らしい。僕が特に好きなのは、雨の日の<六本木ヒルズ>ですね。晴れている時は晴れている時でもちろんきれいな場所ですが、街の景色が雨の奥に霞んでいる様子は非常にセクシーだと思います。

人を驚かせ、喜ばせるものをつくる

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bois par Yasumichi Morita

「bois par Yasumichi Morita」というルームディフューザーをデザインしました。今回僕がデザインしたのは香り。6種類の香りを、約1年半かけてゼロからデザインしました。ナチュラルでありながらラグジュアリーで、インテリアの一つになるようなボトルをと考えて、瀬戸の陶器でできた木の幹の形をしたディフューザーを作りました。
デザインをするときには、「自分はこういうものが欲しいな」と思うものや、友人が知ったときに、「こんなものがあるんだよ」と人に伝えたくなる、“ハッピーなサプライズ”のあるものが良いなと思いますね。デザインするものが空間であっても、香りであっても、アートディレクションの仕事であっても、求めているものは“ハッピーなサプライズ“であるということは変わりません。

ウォルト・ディズニー生誕110周年記念「スカイ・ドリーム・ショップ&デッキ」

ウォルト・ディズニー生誕110周年記念「スカイ・ドリーム・ショップ&デッキ」
会期:4月20日~12月25日
会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(森タワー52Fおよび屋上)
営業時間:11:00~22:00(最終入場21:30)※スカイ・ドリーム・ショップは10:00〜22:00
料金:一般 2000円 高校・大学生 1500円 4歳~中学生 800円(展望台入館料含む)
※スカイ・ドリーム・ショップは展望台入館料のみでお楽しみいただけます
※会期中無休。ただし雨天や強風などの荒天時はクローズする場合があります(スカイ・ドリーム・ショップは営業)

プロフール

1967年大阪生まれ。2001年の香港プロジェクトを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、上海など海外へも活躍の場を広げ、インテリアに限らず、グラフィックやプロダクトといった幅広い創作活動を行なっている。2011年にはプロダクトデザイン会社「code」も設立。The International Hotel and Property Awards 2011、China Best Design Hotels Award Best Popular Designer、THE LONDON LIFESTYLE AWARDS 2010 (aqua LONDON)、The Andrew Martin Interior Designers of the Year Awardsなど、受賞歴多数。