森ビル株式会社

東京だけが持つ、軽さと便利さ(第2回)

2012年04月06日

今月のゲスト:音楽プロデューサー 藤原ヒロシさん

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音楽活動やデザインを通して、東京のストリートカルチャーを牽引してきた藤原ヒロシさん。10代で単身渡英以降、東京に居を構えつつ、国内外を多忙に行き来する藤原さんが、「世界中で東京が一番好きだ」と話してくれました。その確かな審美眼で、手がけた様々のクリエイションが高く評価されている目利き。
彼が「好きだ」というのは東京のどんな部分なのか。1年程前から積極的に行っている自身のライブ活動や、日々の生活で見えている東京の姿について、藤原さんの言葉で語っていただきました。

面白いと思う、編集と都市開発について
迷路のような街の面白さ

森ビルは、ビルだけでなく街ごと作り上げてしまう、日本ならではの会社だなと思います。かゆいところに手が届くように、使いやすさを追求していてとても便利ですよね。
例えば、六本木ヒルズ。あれくらいの規模になると、商業施設は普通のショッピングモールになりがちですが、六本木ヒルズは一定のステータスをキープできています。映画館も不思議なところにありますよね。行きつくまでの道が曲がりくねっていて僕はいつも位置感がわからなくなってしまう、そんな迷路っぽいところも好きです。日本は東京の他の街についても、ヨーロッパのように道が碁盤の目になっていないところや名前がついていない道もありますけれど、東京の都市開発自体は、僕はすごく良いと思っています。

気になるのは、きちんと編集された雑誌

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HILLSCAST収録風景

最近は音楽活動をしている他には、相変わらず洋服も好きですし、雑誌の仕事も好きですし、僕はあまり変わらないですね。今改めて雑誌が気になっています。『UOMO』や『HUgE』がリニューアルして、続いて『GQ』もリニューアル。
やっぱり雑誌には雑誌の良さがあって、これからも残っていくものだと思いますね。ブログやサイトはどれだけやってもその時だけというか、賞味期限が短いのではないでしょうか。エディターやライターが立って、ちゃんと編集されている雑誌は面白いなと思います。

プロフール

1964年、三重県伊勢市生まれ。音楽プロデューサー、fragment design主宰。10代の頃に単身渡英し、帰国後DJとして活動を開始。以後、音楽、ファッションを中心としたクリエイションを展開し、ストリートカルチャーのパイオニアとして評価を得る。現在は、真心ブラザーズのYO-KINGとのユニットAOEQからソロまで幅広い音楽活動を展開しながら、様々な分野にデザインを提供している。