森ビル株式会社

個人の突破力、行動力が未来を作る(第2回)

2012年03月09日

今月のゲスト:ビジネスプロデューサー・日本元気塾講師 藤巻幸大さん

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六本木ヒルズ森タワーの49階、「創造」「交流」「発信」の場となっているアカデミーヒルズで、ビジネスパーソンに必要なスキルを学ぶことができる「Roppongi BIZ/六本木スクール」。一橋大学イノベーション研究センター長・教授である米倉誠一郎さんを塾長に、4人の講師が私塾を持つ形で行われている「日本元気塾」の第三期が、2012年5月からスタートします。
伊勢丹のカリスマバイヤーとして知られ、現在はビジネスプロデューサーとして様々な企業の相談役を担う藤巻幸大さんも講師のひとり。藤巻さんが「日本元気塾」で伝えていきたいこと、それは今後の日本において重要な「個人の突破力・行動力」「現場での力」だと言います。「日本元気塾」で若者に伝えることの根底にある熱い想いをお伺いしました。

日本元気塾で伝えていきたいこと
個人の魅力が集まることで人脈ができる

僕は、これからの日本人は、もっと個人の突破力や求心力が重要になってくるんじゃないかと思うんです。自分をブランド化して、自分の考え方を武器に人を巻き込んで新しい価値観を作っていくのが日本を活性化させるのではないでしょうか。あとはやはり現場です。物を作る現場にせよ、営業をする現場、人が物を買っていく現場、すべてのことは現場で行われているわけです。現場の変化を読み取って、会社にフィードバックしていくこと。そういうことを僕は日本元気塾で教えていきたいと思っています。
人脈は、個人の力の結果だと思うんですよ。個人に魅力があって、その魅力にまた人が集まって、魅力が結集されてネットワークになる。「もっとピンで立とう。求心力を持とう。元気にしゃべろうよ」ということをやっていきたいですね。

突破力を現場で生かしてほしい

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僕が好きな言葉に「じか当たり」というのがあります。僕が非常に敬愛しているの島地勝彦という、『プレイボーイ』の編集長をやっていた人がいるのですが、この人と親しくなれたのも自分で飛び込んでいってアプローチしたからです。会いたくなって、実際に会いに行く。そういうことが突破力だと思うのです。昔に比べれば、今は電話や手紙に加えてメールもあるでしょう。僕は昔、会いたい人に電報を送ったこともあるんですよ。遠慮したら全部だめだと思うんです。
あとは、恥をかくこと。恥という字は、耳に心と書きますよね。どういうことかというと、耳に心、素直であるということだと思います。人にぶつかっていくということも、素直な心があればできるはずです。間違ったプライドを持ったり「自分はこうだ」と決めつけずに、突破力を使って行動することや、机上だけで考えず現場で考える癖をつけさせるということを伝えたいと思っています。

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プロフール

1960年東京生まれ。上智大学卒業後、伊勢丹に入社。「解放区」「リ・スタイル」「BPQC」など数々の売り場をプロデュース。2000年に独立し、アパレル会社、バッグ会社の役員を経て2003年福助株式会社の社長を務め1年半で再建を果たす。現在、株式会社シカタ代表取締役プロデューサー、株式会社テトラスター代表取締役社長などを兼任。最近の著書に「ビジネスパ-ソンの街歩き学入門」(ヴィレッジブックス)、「大改訂図解チームリーダーの教科書」(ダイヤモンド社)などがある。