森ビル株式会社

個人の突破力、行動力が未来を作る(第1回)

2012年03月02日

今月のゲスト:ビジネスプロデューサー・日本元気塾講師 藤巻幸大さん

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六本木ヒルズ森タワーの49階、「創造」「交流」「発信」の場となっているアカデミーヒルズで、ビジネスパーソンに必要なスキルを学ぶことができる「Roppongi BIZ/六本木スクール」。一橋大学イノベーション研究センター長・教授である米倉誠一郎さんを塾長に、4人の講師が私塾を持つ形で行われている「日本元気塾」の第三期が、2012年5月からスタートします。
伊勢丹のカリスマバイヤーとして知られ、現在はビジネスプロデューサーとして様々な企業の相談役を担う藤巻幸大さんも講師のひとり。藤巻さんが「日本元気塾」で伝えていきたいこと、それは今後の日本において重要な「個人の突破力・行動力」「現場での力」だと言います。「日本元気塾」で若者に伝えることの根底にある熱い想いをお伺いしました。

日本元気塾、第三期がいよいよスタート
志の高い人々が仕事の枠を超えて繋がる場

2012年5月から、日本元気塾の第三期がスタートします。日本元気塾に関わるようになったのは、以前から親しくさせてもらっている、一橋大学イノベーション研究センター長・教授である米倉誠一郎さんというユニークな先生に声をかけられたのがきっかけです。
「明治維新の時に、松下村塾っていうのがあっただろう。個人塾で、人を元気にして、世の中に影響を与えるようなことをしようよ」という話から、「何という塾にしようか」と話が進み、先生が「日本元気塾がいいんじゃないか」と言うものだから、その時はちょっとベタすぎるんじゃないかとも思ったんですけれど(笑)、今の時代にはぴったりですね。
日本元気塾には、職種も年齢も色々なタイプの人たちが応募してきます。弁護士からスタイリスト、様々な会社のサラリーマン。そんな人たちが会社の枠を超えて一つになって、「日本で何かできることがあるんじゃないか」と新しい枠を作っていくという志の高い人たちの縁が繋がっていく場所です。人と人が繋がることによって化学反応が起きて、新しいムーブメントになる。それが日本全国に広がって、新しい価値を創造したり、新しい発想で人を元気づけることができる。これが日本元気塾の根本だと思っています。

人の変化を目の当たりにして「しめた」と思う

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第一期、第二期とこれまで2年間かけてやってきたのですが、ゲストとしてたくさんの人を呼びました。日本を特集する雑誌の編集長やデザイナー、農業支援をやっている女性や色々な会社の社長。個人個人で頑張っている人を呼んで、「こんなに頑張っている人がいるんだからみんなもできるね」と言うわけです。
この塾で僕が伝えたいのは、技術的なことではなくて、行動力を磨こうということ。人間は意識が変われば行動も変わりますから。日本元気塾で「へこたれない精神」を作っていくことで、実際に変化が起きるのも目にしています。転職もあるし、NPOを立ち上げた人もいるし、僕からすると「しめた」という感じですね。
人は自分に向いたことを見つけて化学反応を起こすとにこやかですし、変わっていく姿は頼もしいし、面白いです。日本元気塾は、僕自身これからもずっと続けていきたいなと思うぐらい楽しいです。

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プロフール

1960年東京生まれ。上智大学卒業後、伊勢丹に入社。「解放区」「リ・スタイル」「BPQC」など数々の売り場をプロデュース。2000年に独立し、アパレル会社、バッグ会社の役員を経て2003年福助株式会社の社長を務め1年半で再建を果たす。現在、株式会社シカタ代表取締役プロデューサー、株式会社テトラスター代表取締役社長などを兼任。最近の著書に「ビジネスパ-ソンの街歩き学入門」(ヴィレッジブックス)、「大改訂図解チームリーダーの教科書」(ダイヤモンド社)などがある。