森ビル株式会社

本と愉しくやっていくために、今話しておきたいこと(第1回)

2011年11月04日

今月のゲスト:ブックディレクター 幅 允孝さん

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ブックディレクターの幅 允孝さんが、本にまつわるあらゆることを仕事にする会社・BACHを立ち上げてから6年が経ち、その間電子書籍などの登場によって本を取り巻く環境は大きく変化してきました。11月23日にアカデミーヒルズで行われる『六本木アートカレッジ』で、「本とは愉しくやっていきたい」というトークレクチャーを開催する幅さん。
ヒルズキャストでは、トークレクチャーを控えた幅さんに一足先にお話しを伺いました。これから本と愉しく付き合っていくにはどうしたらいいのか。「本とは愉しくやっていきたい」というテーマにたどり着くまでに何を考えたのか。そのお話には、情報に溢れる都市で楽しく暮らしていくためのヒントが詰まっています。

不均質なところが面白い、『六本木アートカレッジ』
アートとアカデミックを繋ぐ橋渡しとして

11月23日に、六本木ヒルズの49階にあるアカデミーヒルズで行われる『六本木アートカレッジ』でお話しをさせていただくことになりました。アカデミーヒルズは大企業の社長や著名な先生方が出る場所だと思っていたので、声をかけていただいたときにはとても驚きましたね。
よく話を聞いてみると、今回の『六本木アートカレッジ』はいつもと趣向を変えて、森美術館のアートの要素とアカデミーヒルズのアカデミックな要素を繋ぐ場所として開催することがわかり、アートとアカデミックを繋ぐ橋渡しということならば僕も何かお役に立てるかもしれないと思って参加させていただくことにしました。

良い意味で節操がないラインナップ

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僕がお話しをさせていただく回は、「本とは愉しくやっていきたい」というタイトルがついています。
『六本木アートカレッジ』は、1日で全20講座を開催するイベントなんですが、そのラインナップがすごくバラエティ豊か。例えば、元サッカー選手の中田英寿さんが、アーティストの栗林隆さんと森美術館館長の南條史生さんと「伝統がひらく日本の未来」について語ったり、アーティストの会田誠さんとメディアジャーナリストの津田大介さんの会や、俳優の伊勢谷友介さんと森美術館チーフキュレーターの片岡真実さんとの会などがあるそうで、良い意味でとても節操がなく、でこぼこした不均質な感じがすごくおもしろいなと思っています。

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プロフール

BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。人と本がもうすこし上手く出会えるよう、様々な場所で本の提案をしている。羽田空港「Tokyo's Tokyo」や東北大学工学部「book+cafeBOOOK」などのショップでの選書を始め、千里リハビリテーション病院のライブラリー制作など、その活動範囲は本の居場所と共に多岐にわたる。著作に『幅書店の88冊』(マガジンハウス)がある。