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世界で戦う「なでしこジャパン」澤 穂希が語る(第1回)

2010年12月03日

今月のゲスト:日テレ・ベレーザ所属/女子サッカー日本代表 澤 穂希さん

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なでしこジャパンは先日の2010広州アジア大会女子サッカーで初の金メダルを獲得しました、おめでとうございます!
女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」。今注目を集めている女子サッカーも、オリンピックの種目に選ばれて数年は競技人口も少ないマイナー競技でした。そんな中、14歳で代表入り、高校在学中にアトランタオリンピックに出場して以来17年間、日本代表を務める澤穂希さんはまさに先駆者存在です。唯一無二の存在感で日本女子サッカー界の認知度向上に貢献し、現在も現役でチームを引っ張るスーパーヒロイン。どうして17年間も代表を務められたのか。これから日本女子サッカーはどうなるのか。アメリカと日本を行き来しながら女子サッカー界を見つめる澤さんが語ります。

第1回 アメリカと日本を行き来する二重生活を送って
かけがえのない友達との時間が支えになっている

東京の良いところは、とても便利なところ。アメリカだと車がないとどこへも行けないけれど、東京では公共のバスや電車があってどこへでもすぐに連れて行ってくれます。あと、自分が大好きな友達にすぐ会えるところも良いですね。友達と会えば元気になれるし、自分にとってとても大切な支えになっています。だから「日本へ帰ったら、この友達に会ってここへ行こう」という計画を立てるのが好きなんです。
六本木ヒルズにあるadidasのショップにもよく行きますよ。関西の友達を連れて行こうとすると「六本木ヒルズ」という単語に「セレブや有名人が行く場所」という印象を持っているみたいで、驚かれることがあります。

アスリートの友人と過ごすオフ

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HILLS CAST収録風景

アメリカでも日本人のお友達がたくさんできたので、一緒に料理をしたり色々なところに連れて行っていただいたり、オンとオフの切り替えができてとても楽しいんですよ。仲良くさせていただいているプロゴルファーの上田桃子さんもUSオープンがあるときにワシントンに寄ってくれて、一緒に食事をしながら桃子さんのゴルフのことや自分のサッカーのことなど色々とお話をしました。
例え競技が違ってもアスリートのお友達からは本当にたくさんの刺激をもらっています。アメリカで半年過ごして、残りの半年は日本で過ごすという二重生活を送ってきたけれど、アメリカの良いところも日本の良いところも味わえるので刺激的で楽しかったですよ。

プロフール

1978年、東京生まれ。日テレ・ベレーザ所属。6歳でサッカーを始める。中学入学と同時に読売ベレーザ(現・日テレ・ベレーザ)に入団し、14歳で代表入り。高校在学中の96年にアトランタオリンピックに出場。99年渡米。セミ・プロリーグの「コロラド・ラッシュ」、プロ・リーグ「アトランタ・ビート」に在籍。2004年帰国し、日テレ・ベレーザに復帰。2005年5月女子代表最多となる通算52ゴール目を記録。7月 L・リーグ通算得点ランクトップとなる105ゴール目を記録。2009年1月にベレーザから米国プロリーグのワシントン・フリーダムへ移籍。2010年シーズンは21試合に出場し3得点を挙げた。ベストイレブン5回、敢闘賞2回、アシスト王1回、2004年アジアサッカー連盟年間最優秀女子選手。