森ビル株式会社

『アウェークニング』を通して世界に発信したいこと(第2回)

2010年01月08日

今月のゲスト:ダンサー ユーコ・スミダ・ジャクソンさん

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アウェークニング考案者のユーコ・スミダ・ジャクソンさん。ダンサーとして、世界を舞台に活躍し、これまでに太極拳やヨガ、カポエイラなど身体への鍛錬を 重ねてきた。その経験から生まれた、心と体を目覚めさせるためのエクササイズ『アウェークニング』。自分の理想を実現させるために挑戦を続けてきたユーコ・スミダ・ジャクソンさんが、『アウェークニング』を通して世界に発信したいこととは。

第2回 熊本から見た東京、海外から見た東京

高校時代に上京してきてからは、ずっとダンスに集中していて、あまり東京の街を散策するようなこともありませんでした。そしてそのまま海外に行って永住するようになってしまったので、私にとって東京はまだまだ未知の世界なんです。だから5年前、日本に帰ってきてからは、時間があるときは積極的に街へ出て観光することにしています。すごく新鮮ですよ。特に一番好きなのは、レインボーブリッジから見下ろす東京。
世界の色々なところにビッグシティはあるとはいえ、東京のようにメトロポリタンな大きくて偉大な都市は無いんじゃないでしょうか。ただ人々が忙しくしている分、人間同士の触れ合いに対して閉ざしている人が多いという印象も持っています。例えばもう少し笑顔で挨拶をしたり、触れ合うことが自然にできれば、もっと魅力的な都市になるのではないでしょうか。

海外で暮らしたことで見直した日本人としての自分

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出身地である熊本にいたときの自分にとって、東京は別の国のようなイメージ。実際に、高校時代に東京に引っ越してきたときには全てが刺激的で「ここで学べることは、しっかり学びたい」と思っていました。でも、ダンスというフィールドにいると、どうしても海外に目が向いてしまうんですよ。もっと求めたい!という気持ちが大きくなって、単身でL.A.に渡りました。
自分が日本人だ、という意識を強く持つようになったのは、そうして日本を離れてからですね。日本が成り立つまでの、そして成り立ってからこれまでの歴史があって、その中で自分が一人の日本人として生まれてきたということは、日本にいるときは全く考えることもなかったんです。あと、海外にいると周りの人が「日本っていいよね」と、いいところをたくさん教えてくれるんですよ。そこを見直すことで、日本に対する見方がさらにまた磨かれました。

プロフール

1966年8月5日熊本生まれ、単身L.A.に渡り、マイケル・ジャクソンやベビーフェイスのワールドツアーに参加。世界を舞台に成功を収めた日本人ダンサー。
プリンス、ポーラ・アブドゥル、シーラ・Eほか数々のアーティストのビデオクリップやTVショーにダンサーとして出演。PV、CM、TV番組など多数出演し、NY大学で特別ダンス講師を務める。04年帰国後、IBM、キャセイ航空、グンゼ、ほっかほっか亭などのCFで振付、モデルとしても活躍する。
また、07年に「Newsweek」誌にて世界で尊敬される日本人100人に選出される。
現在、劇団四季、ワークショップ、自身のスタジオでダンス及びヨガなどを取り入れたアウェークニング講師を行っている他、アパレルブランド「aryles」の展開も手がける。
著書としては『ヨガをこえた「アウェークニング」なら無敵のボディが手に入る!』『ヨガをこえた「アウェークニング」なら憧れのボディが手に入る!』(リットーミュージック)『アウェークニング』(角川SS)などがある。