森ビル株式会社

大好きな自然とほっとする東京(第1回)

2010年01月04日

今月のゲスト:モデル KIKIさん

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「モデル」という肩書きにとらわれず、女優としての活動や、テレビやラジオのナビゲーター、執筆活動など、幅広く活躍しているKIKIさん。最近は、四季を感じることのできる自然のなかでの活動に夢中だと言う。住まいも、生まれ育った東京から少し離れた場所に移し、自然と触れ合う生活を楽しんでいるそうだ。「人に伝えること」が自分の仕事だと話すKIKIさんは、都市と自然を行き来する中で何を吸収し、何を伝えようとしているのか。2010年3月に初めての写真展を控えたKIKIさんに、話を伺った。

第1回 私にとって東京は、「家」です

東京は家ですね、私にとって。最近、東京から1時間ほど郊外に行った場所に引っ越しをしたんですが、やっぱり仕事で東京に出てくるととてもホッとするんですよ。例えば交通量が激しい、ビルばかりで人が多いというような一見マイナスなところも、私にとっては当たり前で、自分が落ち着ける場所でもあるんです。
今は離れたところに住んでいるので、差がある分、余計に強く思います。山が好きでよく行くのですが、自然の中に身を置いていると感じるのが、「自分の場所じゃないな」ということ。自然にはかなわないな、ということが考えずにわかる。東京で育ったから、人工物の中に身を置いている方が、守られているような感じもあって居心地がいいのかもしれません。

生まれ育った東京での生活から離れて

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秋に訪れた槍ヶ岳の風景

新しい家はとても住みやすくて、暮らしを楽しんでいますよ。ただ、空調も割としっかりしているお家なんですが、郊外なのでやはり寒い。それに虫とかもいっぱい入ってくるんですが、最近は、もういいかなと思うようになりました。そういうことまで含めて、「土に近いっていいな」って改めて思うようになったんです。
家にいる時間で好きなのは、朝ですね。新しいアイディアを練るのも、原稿を書くときに筆がスムーズに進むのも、朝の時間。私にとってはとても創作意欲がわく時間で、割と早く起きるようにしています。だから朝は「何か発想している時間って楽しいな」って思っているんですが、昼過ぎてごはんを食べたあとは、「もう、今日終わっちゃっていいな」って思うくらいです(笑)。

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プロフール

1978年東京都生まれ。武蔵野美術大学建築学科在学中からモデルとして活動を始め、雑誌、テレビCM、またテレビやラジオなどのナビゲーターとしても活躍中。2004年「ヴィタール」(塚本晋也監督)で女優としての活動をスタートし、2009年にはMBS系連続ドラマ「漂流ネットカフェ」で主演を果たした。2009年夏期 日本テレビ系連続ドラマ 『華麗なるスパイ』、2009年10月公開映画『パンドラの箱』(冨永昌敬監督)に出演。写真や執筆などの文筆業でも才能を発揮し、雑誌の連載も多数。著書に『LOVE ARCHITECTURE』(TOTO出版)がある。