森ビル株式会社

「日本発世界ブランド」が東京を美しくする(第1回)

2009年12月04日

今月のゲスト:サマンサタバサ 代表取締役社長 寺田和正さん

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若い女性の圧倒的な支持を集めるファッションブランド、「サマンサタバサ」。代表取締役社長の寺田和正さんは「日本初世界ブランド」を目指し積極的に事業を展開、創業11年で東証マザーズに上場を果たした。ヒルトンホテル創業者一族のヒルトン姉妹、歌手のビヨンセなどのセレブを起用したプロモーションでも話題を集めている。寺田さんがクリエーションの源であると話し、社員のほとんどを女性が占める会社の連携の肝にもなっているのが、毎朝の朝礼にも象徴されるコミュニケーションだ。寺田さんが東京でコミュニケーションを積み重ね、見えてきたのはどのようなことだろうか。

第1回 「サマンサタバサ」代表が考える魅力的な女性とは

女性は元気ですよね。時代に対する対応力というのは、男性よりも女性の方がすごいのかなという気はしています。特に最近の日本の女性は、日本人としての奥ゆかしさと同時に、積極的なアグレッシブなところを両面持っているので、すごく魅力的なんじゃないかなと思いますね。
僕は女性の美しさの70%は髪と化粧と洋服、これで変わると思っているんです。きれいというのは自分との勝負なので、自分を磨かないとだめですね。
例えば雑誌を見て「これがいい」と思ったスタイルを参考にするとか、化粧品でも「これがいい」と聞きつければ、必ずそれをやってみるとかね。そういうことを積み重ねてその70%を完璧にすれば、美しくなっていくのではないでしょうか。

恋をしている女性の輝きはすぐにわかる

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女性がきれいになる一番の方法は、やっぱり恋をすることじゃないでしょうか。サマンサタバサでは毎朝朝礼をやっていて、お店の子たちが朝の挨拶に来てくれるんですね。そうすると「あっ、恋したな」というのは、明らかにわかります。僕もだんだん年齢重ねて勘が鈍ってきましたけれど、それでも的中率は8割ぐらいあるのではないかと思いますよ。
恋をしている、恋をし始めている女性というのは、やっぱりきれいに輝きます。男性側から見た女性の美しさということを言うならば、先ほど言った髪と化粧と洋服で変わる見た目は70%、あとの内面のところです。
例えば自分を高めるために英会話を勉強するとか、お茶や、お花を習うとか、そうして磨かれた内面と、容姿の部分の3要素が組み合わさると、100%いい女性、きれいな女性になれるのではないかと思いますね。

プロフール

1965年広島県生まれ。大学3年の時にカナダに留学し、革ジャンのイージーオーダービジネスを始める。大学卒業後、野村貿易に就職。1991年、独立して海外ブランドの輸入卸で起業。1994年、SPA(製造小売業)に転換し、サマンサタバサジャパンリミテッド設立。東京・渋谷のパルコに、代表ブランド「サマンサタバサ」1号店オープン。2005年12月、東証マザーズ上場。2006年、オンラインショップの運営ほかネットビジネスを手がけるWW by Samantha Thavasa設立。現在、バッグ8ブランド、ジュエリー2ブランド、小物1ブランドを擁し、全国に 直営117店舗を展開している。