森ビル株式会社

都市型映画祭開催で見える、東京のキャラクター(第4回)

2009年10月23日

今月のゲスト:東京国際映画祭 チェアマン 依田 巽さん

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東京国際映画祭のチェアマンに依田巽さんが就任されてから2年。10月17日〜25日まで六本木ヒルズで行われる今年の映画祭は、テーマに「エコロジー」 を掲げ、グリーンカーペットの他、様々な新しい試みも行われる。長年、音楽業界に携わり、日本のコンテンツ産業を支えてきた依田さんは、世界のなかの日本 をどう見ているのだろうか。テーマに「エコロジー」を掲げたことや、東京国際映画祭が六本木で行われることにも、そのヒントが隠されていた。

第4回 50年以上暮していても、東京の見所はまだまだある

最近は、マサイのウォーキングシューズを履いて街を歩くのが私の健康法で、ウォーキングタイムを極力長く持つようにしていますね。日々、時間に追われていますので、その限られた時間のなかで自分の時間をいかに長く持つかということで、車での移動の合間に多少余裕があると車を降りて歩くようにしています。その時間が、今最も私がエンジョイしている部分なんですよ。
色々な街を自分で歩いていて、東京には再発見するところが非常に多いと思います。もちろん旅行もしたいんですけれど、まだまだ東京でも見なければいけないところがたくさんあって、そういう意味では50年以上暮らしていても、東京ライフをもっと楽しまなければいけないなと思っています。

東京は非常に美しい都市だと思っています

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六本木ヒルズ

東京は世界的に非常に名前の通った、大都市ですよね。私は東京のすばらしさというのは、これだけ近代的な生活を営みながら、空気がきれいなところだと思います。昔からしたら、水も格段にきれいになっていますし、緑も多くなってきていると思うのです。
ポップカルチャーやファッションも含めて、最先端をいっているところがありながら、日本独自のいいところもまだ残っているし、非常にきれいな美しい都会だというふうに思っています。
ですから、皇居の周りや神宮の森などの東京の由緒ある場所も、六本木ヒルズなどの近代的な街も、私は好きですね。
歩きながら東京の街を楽しんでいます。

プロフール

1940年長野県生まれ。明治大学経営学部卒業。69年山水電気(株) 入社。88年3月(株) トーマス・ヨダ・リミテッド(現・ティーワイリミテッド)設立。 同年8月現・エイベックス・グループ・ホールディングス(株) 顧問就任。同社代表取締役会長兼社長就任(2004年8月退任)。04年12月よりギャガ・コミュニケーションズ(現・ギャガ(株))代表取締役会長を務め、09年7月には同社代表取締役会長兼社長CEO就任。現在 (株)ティーワイリミテッド代表取締役会長、(株)ドリーミュージック代表取締役会長、(株)ティーワイエンタテインメント代表取締役会長ほか、ティ・ジョイ取締役、楽天取締役なども務める。2008年3月東京国際映画祭(TIFF&TIFFCOM)チェアマン就任。