森ビル株式会社

都市型映画祭開催で見える、東京のキャラクター(第2回)

2009年10月09日

今月のゲスト:東京国際映画祭 チェアマン 依田 巽さん

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東京国際映画祭のチェアマンに依田巽さんが就任されてから2年。10月17日〜25日まで六本木ヒルズで行われる今年の映画祭は、テーマに「エコロジー」 を掲げ、グリーンカーペットの他、様々な新しい試みも行われる。長年、音楽業界に携わり、日本のコンテンツ産業を支えてきた依田さんは、世界のなかの日本 をどう見ているのだろうか。テーマに「エコロジー」を掲げたことや、東京国際映画祭が六本木で行われることにも、そのヒントが隠されていた。

第2回 「エコロジー」をテーマに、地球に還元する映画祭に

東京国際映画祭は、今年も「エコロジー」をテーマに開催します。
けやき坂にグリーンカーペットを敷きまして、今年はグリーンカーペットクラブ(映画人による地球環境保全および持続可能な社会への活動を推進する会)を創設、多くの映画人が我々のグリーン活動に賛同し、メッセンジャー役となってくださっています(応援メッセージはWEB等で広く映画ファンへ発信)。
映画祭とエコロジー、一見脈略がないように見えますが、やはり我々映画人は地球を舞台に映画を作っているわけで、環境がきちんと保全されて、きれいな地球であってほしいという願いを、我々のメッセージとして伝える義務があるということです。

東京国際映画祭が環境保全のためにできること

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けやき坂 グリーンカーペット

我々は質の高い作品が集まる、すばらしい映画祭を永久のテーマとして追い求めていますが、それと同時に、何か地球環境を守るためにできることはないのかということで、「Action! for Earth」をスローガンに掲げ、地球に対して自分たちがやれることを考えてみようというメッセージを、映画祭を通して伝えていきたいと思います。
また、集まった作品の中から環境、エコロジー、グリーンにかかわる作品で、私たちに「気付き」と「感動」を与えてくれる優秀なものには「TOYOTA Earth Grand Prix」という賞を贈呈します。
それから、今年は環境保全に貢献するため、グリーンカーペットクラブの活動の一環としてチャリティーオークションを行っています。これもすべて自然保護団体等に寄贈されるようになっています。

プロフール

1940年長野県生まれ。明治大学経営学部卒業。69年山水電気(株) 入社。88年3月(株) トーマス・ヨダ・リミテッド(現・ティー ワイリミテッド)設立。 同年8月現・エイベックス・グループ・ホールディングス(株) 顧問就任。同社代表取締役会長兼社長就任(2004年8月退任)。04年12月よりギャガ・コミュニケーションズ(現・ギャガ(株))代表取締役会長を務め、09年7月には同社代表取締役会長兼社長CEO就任。現在 (株)ティー ワイリミテッド代表取締役会長、(株)ドリーミュージック代表取締役会長、(株)ティー ワイエンタテインメント代表取締役会長ほか、ティ・ジョイ取締役、楽天取締役なども務める。2008年3月東京国際映画祭(TIFF& TIFFCOM)チェアマン就任。