森ビル株式会社

誰にも似ていない「そば」の世界

2008年03月21日

今月のゲスト:竹やぶ 六本木ヒルズ店 店主 苅部政一さん

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厳格なご主人のもと、そば職人としての最初の修行は竹やぶに囲まれた本店の庭造りだったとか。「東京ミシュランガイド」でそば店として初めて星を獲得。変わったこと、変わらないこと。若き店主である苅部さんがその思いを語ります。

隠れ家的な六本木ヒルズ店

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六本木ヒルズ店 外観

こんにちは、六本木ヒルズにあります竹やぶ 六本木ヒルズ店、店主の苅部政一です。
竹やぶは千葉県の柏に本店がありまして、六本木ヒルズ店は、六本木ヒルズと同時にオープンいたしました。
六本木ヒルズの中といっても、よく場所を説明すると、「ああ、森タワーの方にあるんじゃないんだ」と言われて、レジデンスB棟という、ちょっと離れたところに隠れ家的にあって、夜になると本当に真っ暗になってしまうようなところなんですが、そこを、わざわざ目指して来ていただいています。通りすがりの方は 1、2%で、ほとんどはリピーターの方や、本を見て目指して来てくれる方です。そういうところは本当にうれしく思っていると同時に、わざわざ来てくださったのだから喜んで帰っていただいて、「ああ、また来たいな」と思っていただけるようなサービスをしたいと思っています。

ミシュランの1つ星を獲得

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天ぷらそば

先日、東京ミシュランガイドが発売されまして、うれしいことに1つ星をいただくことができました。これは六本木ヒルズ店というだけでなく、竹やぶ全体の阿部孝雄を中心とした前向きな姿勢の結果であり、竹やぶを愛してくれたファンの皆さんのご声援があったからいただけたものだと思っています。
星をいただいたからといって背伸びをする訳ではなく、今までどおりのことを、今までどおりにやって、そのときに出せる最高の料理とサービスを提供していければと思っています。
天ぷらそばとか、そばがき、せいろそば、などメーンなものは必ずその味を守りつつ、新しいものにも挑戦したいです。新しいメニューを10個つくっても生き残るメニューは1つか2つなんですけれど、いろいろチャレンジすることは、大切なことですので、守るだけじゃなくいろいろチャレンジしていきたいです。
メニューは、1年通してあるものもあれば、「この時期には、ああ、あれがおいしいから行こう」とか「この時期には、あれがいいな」といった旬の物も提供しています。冬になったら天然なめこ、しめじといったきのこ類や栗。もちろん秋に収穫した新そばも打ち始めます。