森ビル株式会社

見て、感じて、味わう、ロブションのキッチン

2008年02月15日

今月のゲスト:ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション 料理長 飯塚隆太さん

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「フレンチの神様」ロブション氏が「自分で行きたい店」というコンセプトで作った店。オープンキッチンから生まれる、素材の魅力を最大限に引き出した料理の数々。カジュアルな雰囲気ながら「ミシュランガイド」2つ星獲得という実力です。

ミシュランガイドで2つ星

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店舗内観

こんにちは、六本木ヒルズにありますラトリエ ドゥジョエル・ロブションの料理長、飯塚です。このたび、ミシュランガイド2つ星をいただきました。
うちのスタイルで2つ星をとるということは、非常に驚異的なことで、また料理人としては非常に名誉なことだなと思っています。もちろん僕1人の力でとったわけではなく、すべてのスタッフの力であって、お店全体が評価されたということはスタッフ一同励みにもなりますし、さらに心を引き締めてやっていかなければいけないなと強く思います。
通常みんなが思うレストランって、ちゃんとしたテーブルのレストランですよね。今はいろいろなカウンター式のレストランがありますが、レストランの形としては非常に珍しいと思います。でもカウンター形式、このキャパシティでやっている、という部分では2つ星を頂いたことは非常に驚異的です。
ましてやパリやニューヨーク、ラスベガスでも1つ星なので、うちが2つとったということは、僕としても非常に励みにもなりますし、とてもうれしいことです。

お客様が喜んで楽しめるレストラン

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ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブションは、六本木ヒルズがオープンすると同時にできたレストランで、ロブション氏が引退したあと、自分がくつろげるレストランをということでカウンター式のレストランになりました。
「コンヴィヴィアリテ」。お客さんが喜んで楽しめるレストランという、新しいコンセプトでできあがったレストランです。
ジョエル・ロブションの調理場ということで、普通はあまり見せない部分を見せております。私が13年前、タイユバン・ロブションで働いていたときは、調理場は非常にエキサイティングな場所でした。キッチンが裏であろうと、表であろうと、ロブションの調理場は何も変わることなく、常に毅然とした態度で料理をし、自分で美味しそうだなと思いながら作る、などはタイユバン・ロブション時代とまったく変りません。
それをここでは、見える状態でやっているので、常にお客様に「うちの料理はキッチンの人間たちが整然と格好よく、おいしくつくっていますよ」ということを見せられる、逆に見せなければいけないキッチンだと思っています。そういう部分は非常に気をつけています。