森ビル株式会社

ようこそ、西太后の食卓へ

2008年02月15日

今月のゲスト:六本木ヒルズ 厲家菜 月川敦之さん

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西太后の料理番だったレイ家のみが持つ門外不出のレシピを再現。東京の店を守るのも、もちろん一族の娘さん。
「これが中華か?」と誰もが驚くその芸術的な料理たちが、中華料理として世界初、「ミシュランガイド」2つ星を獲得しました。

世界で初めて、中華料理で2つ星獲得

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厲家菜 エントランス

こんにちは、厲家菜(レイカサイ)を運営しておりますソーホーズの月川です。
厲家菜というのは「レイファミリーの料理」という意味で、レイ家はもともと西太后が日常食べていた料理を管理しておりましたが、このたびミシュランで2つ星を頂きました。
実は、中華料理で2つ星をいただいたのは世界で初めてのことです。当日まで本当に、果たして2つ星なのか、1つ星なのかわからず、中には「中華料理で星はないんじゃないか」という声もありましたので、厲家菜が中華料理として2つ星をいただいたというのは非常に名誉のあることなのではないかなと思います。星をいただけたのは、素材を1つ1つしっかりと生かしながら味を守ってきたこと、レイ家の中で数十年、数百年、しっかり守ってきたというところが、評価されたのだと思います。

宮廷の方々が食べていた日常料理

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上)コース料理の一例
下)翡翠豆腐

六本木ヒルズにある厲家菜は宮廷家常菜といって、昔の中国の宮廷の方々が食べていた日常料理を提供するレストランです。
個室が3室ほどあり、それぞれに最大8名まで座れるテーブルがあります。3部屋3テーブルですので、1日、昼に3組、夜に3組のお客様をご案内するようになります。その季節によって前菜で15品、主菜という形で4品、スープ、デザートが2品という形になっておりますので、全部で約23種類のお料理を提供させていただいています。
最初に厲家菜を見つけたのは会長だったのですが、北京に行ったときに、普通の家の中で本当にすばらしい料理を提供しているレストランがあるということを聞き、市内の方に連れて行っていただきました。食べた瞬間に「本当にこれが中華料理か」と思わせるほど、中華料理とは違う、どちらかというととても和食に近い形の料理ということで、「何としても六本木ヒルズのオープンのときに日本の方々にも提供したい」ということから始まりました。