森ビル初の「系統用蓄電所」埼玉県深谷市で運転開始
再生可能エネルギーの有効活用と電力系統全体の安定化に寄与
森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 向後康弘)は、2026年9月28日より、埼玉県深谷市において、当社初となる「系統用蓄電所(以下、本蓄電所)」の運転を開始いたしました。本蓄電所は定格出力約2,000kW、蓄電容量約8,000kWh(約750世帯の1日分の使用電力量に相当※1)で、社会課題となっている電力需給のバランス調整と、電力系統全体の安定化に貢献いたします。
1 環境省「令和5年度家庭部門のCO2排出実態統計調査資料編(確報値)」世帯あたり消費電力量全国平均値3,911kWh(年間)から、1日当たりの世帯消費電力量を10.7kWhとして試算。

系統用蓄電所(埼玉県深谷市)
電力会社の送配電網に接続し、電力の需給バランスを調整
脱炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーの導入が進むなか、天候に左右される太陽光や風力発電の発電量のブレ(出力変動)が課題となっており、需要と供給のバランスを保つ「調整力」の確保が急務となっています。
課題解決には、電力会社の送配電網(電力系統)に直接接続し、電力の需給バランスの調整を担う系統用蓄電所が有効です。電力が余る時間帯に蓄電し、不足する時間帯に放電することで、再生可能エネルギーの有効活用に加えて、送電線の混雑緩和など電力系統全体の安定化に貢献します。
将来的には地方と都心を結ぶ広域バーチャル・パワープラントを構築
森ビルはこれまでも、営農型太陽光発電所などを通じて再生可能エネルギーを「作る」取り組みを進めてきましたが、本蓄電所の運転開始により、電力を「貯め、整える」機能がさらに強化されることになります。将来的には当社が所有する複数の再エネ発電所や系統用蓄電所と、東京都心にある当社物件をネットワークで結び、再生可能エネルギーで都心のビルの電力を無駄なく賄っていく仕組み(広域VPP※2)の構築を目指しています。
2 VPP(バーチャル・パワープラント):電力系統に直接接続されている発電・蓄電設備や、需要家側の発電・デマンドレスポンス設備/システムを広域的かつ一体的に制御する仕組み。特に再生可能エネルギーなど発電量のボラティリティが大きい電力を有効に利用するための手段として期待されている。
森ビル深谷市永田系統用蓄電所の概要
- 所在地:埼玉県深谷市永田
- 合計事業地面積:約600m²
- 設備規模:蓄電池容量約8,000kWh/系統連系容量約2,000kW
- 運転開始日:2026年9月28日
当社は、2022年5月に脱炭素化に向けた温室効果ガス排出量削減目標を設定以降、2026年3月末時点で国内需要の8割以上の再エネ電力への切り替えを完了するなど、目標達成に向けた取り組みを推進しています。引き続き「都市を創り、都市を育む」の理念のもと、都市の脱炭素化を追求し、未来へとつながる持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

