森ビル株式会社(以下、森ビル)と株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、森ビルが管理・運営する「お台場 ヴィーナスフォート」を舞台に、現実の景観とデジタルコンテンツを融合させたXR※1空間上で、遠隔地からも現地にいるかのようにショッピングやフィールドゲームの体験を可能とする実証実験を、7月9日(金)から実施します。本実証実験は、都市づくりを通じて都市とライフスタイルの未来を模索する森ビルと、XRや5Gを活用して新たな価値の創出や社会課題の解決をめざすドコモの、より便利で豊かな都市生活を実現したいという想いが合致したことにより、実施することとなりました。

2021年3月に同所で実施した実証実験の第1弾では、タブレットやウェアラブルデバイス「Magic Leap 1®」を介した回遊型のAR体験の技術検証を行いました。デジタルツイン※2データを活用し、現実世界の景観にあわせて、街の情報、周辺の交通機関の情報やバーチャル広告などを表示したり、天使などのキャラクターが現実空間の各スポットに登場し、その場にいる仲間とバトルができる、マルチプレイゲーム体験を提供しました。

第2弾となる今回は、前回の実施内容に加えて、現地におけるAR体験だけではなく、PCやVRゴーグルを介して遠隔地からの体験も可能にする"XR空間"を提供します。いつでも、どこでも、誰もが、同時に、同じコンテンツを見られる、インタラクティブなXR空間によって、遠隔地に居ながら、デジタル広告を通じた未来のショッピングや、キャラクターが登場するフィールドゲームを、現地と同様に体験することが可能となります。さらに、ドコモが開発を進めるXRコンテンツ開発ツール(開発協力:株式会社ホロラボ)と連携したセンサープラットフォーム「Linking®※3」を用いて、人感センサーで取得した館内の混雑状況や、ビーコンデバイスを持った子どもの居場所などのリアルタイムな情報を分かりやすく可視化する検証も行います。
なお、ヴィーナスフォートにご来館の一般のお客様を対象とした体験イベントも実施します。

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森ビルとドコモは、本実証実験を通じて得られるさまざまな知見を活用しながら、リアルとデジタルの実用的な融合を模索し、より便利で豊かな都市空間の実現をめざしてまいります。

※1 XR:VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といった先端技術の総称です。
※2 デジタルツイン:現実世界に存在する場所/モノ/コトをデジタル化し、現実と寸分たがわない状態で構築される「デジタルの双子」です。
※3 Linking:複数のアプリとデバイスの連携情報を一元的に管理し、アプリとデバイスを相互に連携させるためのプラットフォームです。
*「Magic Leap 1」は、Magic Leap, Inc.の商標です。「Linking」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。