森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻 慎吾)が管理・運営する「麻布台ヒルズ森JPタワー」が、米国の高層ビル・都市居住協議会(Council on Tall Buildings and Urban Habitat/本部:シカゴ、以下CTBUH)が主催する国際建築賞で、「Best Tall Building, by Height, 300 meters and above(高さ300m以上部門)」と「Best Tall Building, by Region, Asia(アジア部門)」の2部門で優秀賞を同時受賞しました。
CTBUHとは、持続可能な社会発展や高層ビルに関する技術・知識の発展などを目的として、世界の建築・構造・エンジニアリングの専門家などによって1969年に設立された国際非営利団体です。世界中の高層ビルの中から、高層ビルと都市環境の発展に並外れた貢献をし、持続可能性と人間の幸福を最高かつ最も広範なレベルで実現したプロジェクトとして、世界各地の名だたるプロジェクトと共に「麻布台ヒルズ森JPタワー」が「高さ300m以上部門」と「アジア部門」で「優秀賞」に選出されました。なお、「高さ300m以上部門」の優秀賞受賞は日本初(※CTBUHウェブサイト参照)となります。
多様な都市機能を集積した超高層タワー
「麻布台ヒルズ」の中心に位置する「麻布台ヒルズ森JPタワー」は、高さ約330m、総貸室面積約204,600m²・基準階面積約4,800m²の大規模オフィス、世界有数のラグジュアリーリゾートを手掛けるアマンとのレジデンス「アマンレジデンス 東京」、健康寿命の延伸に貢献する「慶應義塾大学予防医療センター」、60ヵ国以上の生徒が在籍する都心最大級のインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」、大規模な商業施設など、多様な都市機能をコンパクトに集積した超高層タワーです。
米国・PC&Pによるタワーの外観デザイン
タワーの外観デザインはPC&P(ペリ・クラーク・アンド・パートナーズ、米国)が主に担当しました。「森JPタワー」のシルエットは、近くに立つ東京タワーの「反り」の形状に配慮し、桂離宮の屋根等に見られる「むくり」の形状。加えて、タワーは鉛直方向に4分節され、圧迫感を軽減。それぞれのコーナーは緩やかな曲線形状とし、低層部から頂部に向かって、次第に細く、空へ抜けていく意匠となっています。頂部の形状は、タワーに向かう水の流れを意識。タワーのスカイラインと低層部の豊かな緑が調和する、東京・日本を代表する都市景観を実現しました。
- 森ビル関連のCTBUH受賞歴
- 2008年:上海環球金融中心 Best Tall Building Worldwide(全世界部門)大賞/Best Tall Building Asia & Australasia(アジア・豪州地区部門)大賞
- 2012年:アークヒルズ仙石山森タワー Innovation Award(イノベーション部門)優秀賞
- 2015年:故・森稔会長 Lynn S. Beedle Lifetime Achievement Award(リン・S・ビードル賞)
- 2016年:虎ノ門ヒルズ 森タワー Urban Habitat Award(都市居住部門)優秀賞
- 2018年:上海環球金融中心 10 Year Award 2018(10年間の功績を讃える賞)大賞
- 2023年:虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー Best Tall Building by Height, 100-199 meters(100-199m級部門)優秀賞
当社は、引き続き、「都市を創り、都市を育む」の理念のもと、国際都市・東京のさらなる磁力向上に貢献してまいります。