森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 辻慎吾)は、企業等の環境関連の戦略や取り組みなどを評価・認定する国際的な非営利団体CDP(本部:英国ロンドン)より、気候変動分野において最高評価である「Aリスト企業」に認定されました。弊社の環境に配慮した都市づくりへの取り組みの透明性とパフォーマンスにおけるリーダーシップが認められ、世界的な先進企業として高く評価いただけたものと認識しています。

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当社は環境理念に、「Vertical Garden City=立体緑園都市」を理想とする「街づくりとその運営」を通じて、未来へつながる持続可能な社会の実現に貢献することを掲げています。多彩な都市機能を立体的に複合させたコンパクトシティにエネルギー効率の高い各種システムを採用し、環境効率性に優れた都市の実現に努めるとともに、街をトータルかつ高品質にマネジメントすることで、省エネ運用を徹底、加えて再エネの導入などにより都市の脱炭素化を推進しています。
2022年7月には、当社グループのサステナビリティに関する取り組みの持続的かつ中長期的な推進とともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みをさらに加速するべく、既存の「環境推進委員会」の上位組織として代表取締役社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を組織化。当社グループを挙げた推進体制を強化し、気候関連問題に対するガバナンスの強化を図りました。また、2022年5月には温室効果ガス排出量削減の中長期目標を、2030年度にスコープ1,2を50%削減、スコープ3を30%削減(ともに2019年度比)、2050年にネットゼロと策定し、2030年度までの中期目標については、同年12月に、国際的な気候変動イニシアチブであるSBTi(Science Based Targets initiative)より、1.5℃目標として認定されました。RE100にも加盟し、2030年までに事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達します。
この度のCDP「Aリスト企業」への認定は、こうした取り組みが総合的に評価されたものと考えます。

昨年開業した「麻布台ヒルズ」は、Green&Wellnessをコンセプトに広大な緑地の創出によるヒートアイランド現象の緩和や生態系保全、再生可能エネルギー由来の実質再エネ電力供給、また廃棄物削減に向けたWebシステムの構築などを実現した先進的な都市モデルとして、国内外から高い関心を集めています。

都市はあらゆる活動の基盤であり、持続可能な社会実現の鍵を握るものです。当社は、引き続き、「都市を創り、都市を育む」の理念のもと、"都市と自然の共生""都市の脱炭素化""資源循環型の都市"を追求し、未来へとつながる持続可能な社会の実現に貢献してまいります。