森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻慎吾)は、このたび、株式会社ソーシャル・エックス(本社:東京都渋谷区、代表者:伊佐治幸泰・伊藤大貴、以下「ソーシャル・エックス」)と共同運営する官民共創インキュベーション拠点「逆プロポ・ラボ@ARCH」を、虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーのインキュベーションセンター「ARCH(アーチ)」内に開設しました。当施設では、「ARCH」に入居する大企業約110社と全国の自治体を繋ぎ、「大企業の課題解決力」と「自治体が抱える社会課題」とを掛け合わせることで、新規事業創出と社会課題解決に向けたアイデアや企画の共創を同時に推進してまいります。

221013_1.jpg

ARCHで開催したワークショップの様子

221013_2.jpg

協創相手を募る新規事業のアイディアピッチ

逆プロポーザルで「大企業の課題解決力」と「自治体が抱える社会課題」をマッチング

大企業が新規事業を創出する際、「会社の強みを活かせること」「世の中のトレンドに合致すること」「社会課題解決に貢献すること」の3つの観点で考えることが大切です。中でも社会課題を的確に捉えることが成長する事業を生み出すうえで最重要であり、アイデアや技術はあるものの具体的な社会課題と結びつけることが難しく、事業化にまで至らないケースが多々あります。一方、急速な人口減少や高齢化の進展、地域経済の縮小など、複雑な社会課題を抱える全国の自治体にとって、課題解決に直結するアイデアや技術を有する大企業と出会うことは容易ではありません。

「逆プロポ」とは、企業が関心のある社会課題を提示し、それに対して自治体をマッチングさせることで、課題解決のアイデアや企画の共創を推進する、ソーシャル・エックスが提供する官民共創プラットフォームです。自治体が課題を提示し、企業が解決策を提案する従来型の公募プロポーザルの流れを逆転させることで、企業は自社の強みを活かせる自治体を、自治体は社会課題解決に向けて協働できる企業を見つけやすくなります。「大企業の課題解決力」と「自治体が抱える社会課題」を掛け合わせることで、従来型の公募型よりもスピーディーな社会課題の解決を目指します。

虎ノ門ヒルズを舞台に、「大企業の新規事業創出」と「自治体の社会課題解決」を同時推進

「逆プロポ・ラボ@ARCH」では、「ARCH」に入居する大企業約110社の新規事業開発部門と、ソーシャル・エックスのサービスを利用する自治体を直接繋ぐことで、「大企業の新規事業創出」と「自治体の社会課題解決」を同時に推進します。

なお、具体的な活動(抜粋)は以下の通りです。

  1. 自治体職員と「ARCH」に入居する大企業による緩やかな「対話の場」の創出
  2. 自治体と大企業を対象としたオンライン・オフラインによる「交流イベント」の実施
  3. 大企業の新規事業開発部門と自治体職員による「アイデア創出」の推進
  4. 官民共創に関心の高い自治体職員同士のコミュニケーション促進による「コミュニティの醸成」

森ビルは、「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化を続ける虎ノ門ヒルズエリアを舞台に、多様なプレーヤーが集い、対話し、共創する「場」と「仕掛け」づくりを進め、新たなビジネスやイノベーションの創出を通じ、国内外の社会課題解決に寄与すると共に、国際都市・東京の磁力向上に貢献してまいります。