森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻慎吾)と東京電力エナジーパートナー株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:秋本展秀)が共同で設立した虎ノ門エネルギーネットワーク株式会社(東京都港区、代表取締役社長:中島慶治)は、東京都下水道局と、2023年に開業を予定する「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業(以下「虎ノ門・麻布台プロジェクト」)」における下水熱利用事業に関する協定を締結しました。管底設置方式(下水管路内底部に設置した熱交換器により熱交換を行う方式)による下水熱の地域冷暖房への活用は、本事業が国内初の事例となります。

虎ノ門エネルギーネットワークは、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」及び「虎ノ門ヒルズエリアプロジェクト(虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーおよび(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー)」において、高効率かつBCP性能の高いエネルギー(電力・熱)供給体制の構築に取り組んでいます。今回の協定締結により、従来は海や河川に捨てられていた、未利用かつ再生可能なエネルギーである下水熱を、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」全域における冷暖房の熱源の一部として活用することが可能となります。下水は、気温と比べて「夏は冷たく、冬は暖かい」という温度特性を持つとともに、日々の生活から発生するため都市内に安定的かつ豊富に存在します。また、熱回収時の環境への影響度が小さいなどのメリットがあり、さらなる活用促進によって、都市部の省エネ化と低炭素化への貢献が期待されています。

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森ビルと虎ノ門エネルギーネットワークは、「都市を創り、都市を育む」の理念のもと、引き続き未来へつながる持続可能な社会の実現に貢献してまいります。