本日(4月1日)の弊社入社式における、新入社員へ向けた社長所感の要旨をご紹介いたします。なお、本年度の新入社員は33名(総合職:27名、特定職:6名)です。

「変わるもの」と「変わらないもの」をしっかりと見極めることが重要だ
「人間の本質」は変わらないし、「都市の本質」もまた変わらない

現在のような激変期には「変わるもの」ばかり追いかけがちだが、我々のように何十年も続く都市づくりをしていく者は、「変わるもの」と「変わらないもの」をしっかりと見極めることが重要だ。人と共に生きる喜びや楽しさを求める「人間の本質」はいつの時代も変わらないし、人と出会い、交流する場としての「都市の本質」もまた変わらないだろう。コロナ禍においても、森ビルは常に未来を見据えながら、一瞬たりとも立ち止まることなく、やるべきことを着々と進めている。

「虎ノ門・麻布台プロジェクト」では、2023年の開業に向けて工事を進めながら、コンセプトの「Green & Wellness」を街全体で実現するために、世界有数のラグジュアリーリゾートを手掛けるアマンとの提携や、予防医学のトップランナーである慶應義塾との協定を実現した。「虎ノ門ヒルズエリア」では、昨年4月にインキュベーションセンター「ARCH」をオープンさせたほか、2023年に開業する「ステーションタワー」の最上部において、企業や研究者、クリエイターなどが、世界に向けてインパクトのある情報発信を行う施設を実現すべく、詳細を詰めている。さらに、都市のデジタル化(DX)においても、複数のヒルズの様々な施設やサービスをより便利かつシームレスに利用できるデジタルプラットフォーム「ヒルズネットワーク」を開発し、いよいよサービスを開始する。「六本木5丁目プロジェクト」も都市計画提案に向けて全力で推進中だ。

皆さんは、本当にすごい時期に森ビルに入社した。物事がこれだけ大きく動いている時は、若い世代にも仕事がたくさん回ってくるし、いろいろなことに関わる機会も増えるだろう。ただし、全員に平等にチャンスが与えられるということではない。仕事は、能力と意欲のある人に集まってくる。まずは与えられた仕事に夢中で取り組んでほしい。考えて考えて考え抜き、もがきながらいろいろなことを学び、やっとの思いでやり遂げた時、ひとまわり大きく成長できる。そうすればまた新しいチャンスが来る。仕事とはその繰り返しだ。そういう意識と覚悟をもって仕事に臨んでほしい。共に挑戦し、共に成長しながら、東京を元気にし、人々をワクワクさせるような都市づくりをしていこう。