森ビル株式会社(東京都港区 代表取締役社長 辻慎吾)は、本日、公募形式によるハイブリッド社債(劣後特約付社債、以下「本社債」)の発行に関する訂正発行登録書を関東財務局長に提出しましたので、以下の通りお知らせいたします。
なお、本社債は、「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業(以下、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」)」の保留床取得資金を使途とするグリーンボンド※として発行する予定です。
(※)国際資本市場協会が定めるグリーンボンド原則の要件を満たすと認められる社債であり、企業や地方自治体等が環境問題の解決に資する事業=「グリーンプロジェクト」に使途を限定して資金を調達するために発行する債券。

1.本発行の目的及び背景

当社は、創業以来、変わり続ける時代の中で、「都市を創り、都市を育む」の理念のもと、都市と真っすぐに向き合ってきました。私たちが理想とするのは、様々な都市機能を高度に複合させたコンパクトシティです。細分化された既成市街地を取りまとめて、大きな街区を創り出し、そこに超高層建築を建てることで、足元に緑豊かなオープンスペースを創出することができます。さらに、都市を創るだけではなく、手塩にかけてコミュニティを育んでいくことで、時が経過しても色あせることなく、むしろその魅力を高めていく、「磁力ある都市」づくりが可能となります。
本社債の資金使途対象プロジェクトである「虎ノ門・麻布台プロジェクト」は、「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街~Modern Urban Village~』のコンセプトのもと、中央広場を含む約8.1haもの広大な計画区域は圧倒的な緑に包まれ、オフィス、住宅、ホテル、インターナショナルスクール、商業施設、文化施設など、多様な都市機能を高度に融合させた「ヒルズの未来形」として誕生します。2023年3月の竣工に向けて工事が順調に進捗中です。
このような状況の下、当社は財務戦略の柔軟性を高めることを企図し、財務基盤の増強に資する資金調達手段として、本社債の発行を決定いたしました。加えて、当社が創業以来一貫して取り組んできた都市づくりと、それを通じた地球環境への貢献について、幅広いステークホルダーの皆様により一層認知頂くべく、本社債の全額をグリーンボンドとして発行することと致しました。

2.本社債の特徴

本社債は、資本と負債の中間的性質を持つハイブリッドファイナンスの一形態であり、利息の任意繰延、超長期の償還期限、清算手続及び倒産手続における劣後性等、資本に類似した性質及び特徴を有しているため、株式会社日本格付研究所より、資金調達額の50%に対して資本性の認定を受けられることを見込んでおります。
また、本社債における調達資金の全額は「虎ノ門・麻布台プロジェクト メインタワー(虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業 A街区)」の保留床取得資金として充当する予定です。尚、グリーンボンドとしての適合性については、第三者評価として、ESG評価会社であるSustainalytics(サステイナリティクス)よりセカンドパーティ・オピニオンを取得しております。

3.今後のスケジュール

本社債の発行においては、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社を事務主幹事として、みずほ証券株式会社、SMBC日興証券株式会社、ゴールドマン・サックス証券株式会社を共同主幹事として起用し、需要状況を見ながら、本年10月中旬頃に発行金額等の条件を決定する予定です。