森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻慎吾)と東京電力エナジーパートナー(東京都中央区、代表取締役社長:秋本展秀)は、共同で虎ノ門エネルギーネットワーク株式会社(東京都港区、代表取締役社長:中島慶治)を設立し、東京都港区虎ノ門を中心とした3地区の再開発事業において、効率的なエネルギー利用や防災性の高いエネルギー(電力・熱)供給を実現するための準備を進めてまいりました。
このたび、これら3地区のうち、「虎ノ門一丁目地区(虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー)」において、以下の特徴を備えたエネルギーの供給を開始しましたので、お知らせいたします。

1.人工知能(AI)技術を活用した効率的なエネルギー利用を実現

人工知能技術を活用した統合エネルギー管理システムを導入することで、外気条件・排熱の利用等を考慮した高効率な電力・熱製造を行うとともに、ビルの中水熱等の未利用エネルギーの有効活用、隣接する地点間の電力・熱融通を行います。このように、エネルギーを効率的に利用することで、一般的な熱供給と比較して、CO2の排出量を20%削減することが可能となります。

2.独自の配電網等による防災性の高いエネルギーネットワークを構築

エリア全体の要となる電力配電網(登録特定送配電事業)や熱供給導管を敷設し、広域送配電系統から独立した独自のネットワークを構築します。
さらに、大型ガスコージェネレーションシステム等の最新鋭の自家発電システム、大規模水蓄熱槽・排熱利用設備を活用した熱製造システムを導入することで、大規模災害が発生した場合においても、都市機能や経済活動を維持するために必要な電力・熱を1週間程度、供給し続けることが可能となります。

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エネルギー供給システムの概念図