森ビル株式会社は、米国・ニューヨーク市に拠点を置くVia社と連携し、8月1日よりヒルズを舞台に、最先端アルゴリズムによる「オンデマンド型シャトルサービス(HillsVia)」の実証実験を開始します。
当社はこれまでも世界最先端の研究機関や大学、先進的な企業などと連携して様々な共同研究や実証実験を推進してきましたが、今回の実証実験では、Via社独自開発のアルゴリズムを採用することで、交通渋滞や環境負荷など都市交通が抱える課題の解決に寄与すると共に、都市における移動手段の選択肢を増やすことで、より豊かな都市生活の実現を目指します。

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(中央)運行車両(7人乗り)、(右)利用者予約画面

本実証実験で採用するVia社のサービスは、都市部に最適化した独自開発のアルゴリズムによって、既存のオンデマンド型シャトルサービスよりも高い輸送効率を実現できることが特長です。複数の乗車希望者をリアルタイムで把握し、最適な配車、最適なピックアップポイント(バーチャルバス停)の指定、最適なルートの選定をし、同方面に向かう複数の乗客の効率的な移動を可能とします。また、同社は、本アルゴリズムをバスやタクシーなどの既存交通機関や民間事業者にも積極的に提供しており、多数の事業者による協働によって、都市交通全体の輸送力底上げを実現します。
Via社のサービスは、既にニューヨーク、シカゴ、ワシントンDC、ロンドン、アムステルダムなど、多くの国際都市で導入されており、すでに約3,500万人が利用しています。これらの先進都市では、Via社を始めとする新たな都市内交通サービスの登場によって、都市内経済活動の活発化や新たな雇用の創出などの効果が確認されています。
なお、メルセデス・ベンツ日本株式会社が本実証実験の趣旨に賛同し、最新の車両を提供。移動時間と移動空間の快適性を向上させることで、「オンデマンド型シャトルサービス」を単なる移動手段ではなく、都市における新たなコミュニケーションの場として提案します。
まずは、森ビル社員約1,300名を実証実験の対象者とし(無償利用)、出勤時、外出時、帰宅時などの利用を通じて様々なデータを取得し、本サービスの有用性と発展性を検証します。

当社は引き続き、ヒルズを舞台に様々な実験や発信を重ね、都市とライフスタイルの未来を模索しながら都市づくりを実践することで、国際都市・東京のさらなる磁力向上に貢献してまいります。

実験概要
■名称:HillsVia(ヒルズ・ヴィア)
■主催:森ビル株式会社
■協力:Via社、メルセデス・ベンツ日本株式会社
■期間:2018年8月1日~2019年7月31日予定
■場所:虎ノ門ヒルズ、六本木ヒルズ他
■運行時間:平日8:00~19:30
■対象:森ビル社員約1,300名他
■車両台数:4台~
■検証項目:
1.都心におけるオンデマンド型シャトルサービスの有効性
2.街の付加価値向上の可能性
3.オフィステナントの企業価値向上への貢献の可能性