国家戦略特別区域法に基づく国家戦略都市計画建築物等整備事業である虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業は、本日、市街地再開発組合の設立について東京都知事の認可を受けました。
当事業の対象地区は、東京都港区虎ノ門五丁目、麻布台一丁目及び六本木三丁目の約8.1ヘクタールで、東京地下鉄日比谷線神谷町駅および南北線六本木一丁目駅至近に位置し、隣接する「アークヒルズ 仙石山森タワー」を始めとする計画的な街づくりが進められてきたエリアにあります。
この度の組合設立認可により、当事業において土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに、居住機能と商業・業務、文化、教育等の各機能が複合した、国際性豊かで安全・安心な緑とうるおいのある複合市街地の形成を目指し、2023年3月の竣工を目標に事業を推進してまいります。
虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業のポイント
(1)街区再編と一体となった都市基盤の整備
幹線道路を結ぶ南北・東西方向の道路を整備し、地区全体のアクセス性向上や自動車交通の円滑化に資するネットワークを形成する。また、2つの地下鉄駅を結ぶ地下歩行者通路や歩行者デッキの整備、及び地上・地下のバリアフリー動線の整備により、多様な歩行者の安全性と利便性及び回遊性の向上を図る。
(2)様々な人々が住み続けられる生活環境整備
様々な人々が住み続けられるよう、約1,300戸の住宅に加えて、ホテル、インターナショナルスクール、生活支援・交流施設などの多様な都市機能を一体的に整備する。また、上位計画に沿い、外国人にとっても暮らしやすい生活環境を創出し、外国企業の東京進出に寄与する。
(3)多種多様でみどり豊かな都市空間の整備
地形を活かした緑地や周辺の緑化空間とも連携した大規模な中央広場の整備により、自然とにぎわいが共生する空間を創出する。
(4)災害対応力の強化とまちの環境性能の向上
大規模な街区再編等により、木造建物の密集状態を解消するとともに、地形の高低差の解消や防災機能の向上を図る。また、防災性能の高い建物や自立・分散型かつ効率的なエネルギーシステムの導入により、生活やビジネスの維持継続性向上を図り、地域の防災拠点を形成する。さらに、空間確保と物資備蓄による帰宅困難者対策により、地域の防災性向上を目指す。
当事業には、参加組合員として森ビル株式会社、日本郵便株式会社が参画します。今後は2018年度の権利変換計画認可、本体工事着手、2023年3月の竣工を目標に事業を推進してまいります。
経緯
1993年2月:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発準備組合設立
2017年9月:虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業に関する都市計画決定告示
2018年3月:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合設立
事業概要
計画名称:虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業
施行者:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
施行地区面積:約8.1ha
建築敷地面積:約63,910㎡
総延床面積積:約864,100㎡
階数/建物高さ積:
(A街区・複合棟)地上65階 地下6階 塔屋2階/約323m
(B-1街区・住宅棟)地上64階 地下6階 塔屋2階/約263m
(B-2街区・住宅棟)地上53階 地下6階 塔屋2階/約233m
(C-1街区・店舗棟)地上2階 地下2階/約17m
(C-2街区・複合棟)地上8階 地下3階/約43m
(C-3街区・店舗棟)地上3階 地下2階/約25m
(C-4街区・寺院棟)地上3階 地下1階/約16m
主要用途:住宅、事務所、店舗、ホテル、インターナショナルスクール 等