森ビル株式会社は、地上デジタル放送化に伴い空白が生じた周波数帯を活用できる「ホワイトスペース特区」の第2次事業者に選定されたことを受け、六本木ヒルズで開催される「第24回東京国際映画祭」(10月22~30日)にあわせて、10月14日よりエリア限定放送の実証実験を開始いたします。六本木ヒルズでの実証実験は、職住遊商など多様な機能を持った複合施設においてホワイトスペースが利活用される初めての事例となります。

【映画作品やイベントの様子など最新情報をリアルタイムに発信】
実証実験の皮切りとして、10月22日より六本木ヒルズで開催される「第24回東京国際映画祭」と連動しエリア限定放送を開始します。オープニングのグリーンカーペットの模様や、監督インタビュー、記者会見、舞台挨拶の様子など、日々アップデートされる映画祭の最新情報を放映予定です。映画祭会場外にいても、六本木ヒルズ施設内であれば、イベントの様子などを施設内のモニターやワンセグチューナー搭載の受信端末(携帯電話など)でリアルタイムに見ることもできます。ワンセグ視聴の際に必要となるチャンネルのチューニングは、施設内に設置するフライヤーに記載したQRコードを活用することで容易操作いただけるよう工夫しました。※
また、同チャンネルを利用することで、従来、配線などの課題が多かった施設内(映像媒体)における映像配信についても電源と受信アンテナがあれば場所を選ばず映像を映し出せるため、今回は臨時でモニターを増設しています。
※機種によっては対応していない場合もあります。

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「東京国際映画祭」に合わせた実証実験概要
放送期間  :2011年10月14日(金)~30日(日)
チャンネル :11
チャンネル名:OCTOBER FILM CHANNEL
放送エリア :六本木ヒルズ内低層部、展望台など
協力会社  :株式会社ヨーズマー、株式会社ミライト・ホールディングス

「ホワイトスペース特区」とは
地上波デジタル放送化に伴い、アナログ放送の停波及びデジタル放送のチャンネル整理により、空白が生じる可能性のある周波数帯のことを「ホワイトスペース」と呼びます。この「ホワイトスペース」にて地域限定の電波を活用し新規ビジネスを総務省と共に模索する事業を「ホワイトスペース特区」と呼び、事業者はエリアを限定した放送の先行利用(実証実験)が許されます。当社は2011年4月、総務省より「ホワイトスペース特区」2次事業者に選定され、当社の事業エリアである六本木、表参道などにおけるホワイトスペース活用の可能性を検討しています。

エリア限定放送実証実験の初段階では、六本木ヒルズの多彩なアート、文化イベントを活用。新しいエリアメディアの誕生による「文化と芸術」のインキュベーションや、各施設の集客力を活かし、施設情報と併せて近隣地域情報を積極的に発信することで、周辺地域も巻き込んだ街全体の活性化も目指してまいります。