森ビル株式会社が管理運営する「アークヒルズ」が、この度、平成23年度 都市景観大賞「都市空間部門 特別賞」を受賞いたしました。
「都市景観大賞」(主催:「都市景観の日」実行委員会、後援:国土交通省)は、良好な都市景観を生み出す優れた事例を選定し、その実現に貢献した関係者を顕彰し、広く一般に公開することにより、より良い都市景観の形成を目指すものです。当社が管理運営する「アークヒルズ地区」は、「市民あるいは住民が長年に渡って環境づくりに積極的に参加し、協働で景観形成に取り組んだ」として特別賞に選ばれました。
受賞理由(審査講評)のポイント
・実現までの地権者交渉に14年、完成から24年、一貫して開発企業がまちを運営
・公開されている歩行者空間やそれを取り巻く豊富な緑の供給とその管理
・時間経過とともに周囲の環境との折り合いを探り、緑等により周囲にも貢献
・継続的な取り組みにより景観、環境を向上させている事例は重要
再開発上の公開空地であるカラヤン広場は、
年間を通じて様々なイベントに活用されている
毎年、春と秋の2回開催している
緑のヒミツ探検ツアーの様子
「アークヒルズ」の取り組み
当地区は、脆弱な木造密集市街地であったところを第一種市街地再開発事業(1986 年完了)により現在の姿に整備された地区です。霞が関・虎ノ門の官庁街に隣接し、また周辺には各国大使館も多く立地する閑静な地域となっています。
再開発事業により、都道・区道などの公共施設を再整備し、地区内には広場を中心にオフィス、ホテル、ホール、住宅等が配置されています。最大約20mの高低差があった地形を施設配置等で上手く吸収し、全体としてなだらかな起伏を持つ緑あふれる都市景観を形成しています。
緑地が多いという特色を活かして、季節のイベントを開催するほか、通年のイベントを多数開催。コミュニティ活動も活発になされ、ガーデニングクラブ会員による歩道花壇の整備や親子での緑のヒミツ探検ツアー、農業体験などを実施しています。
■アークヒルズ 概要
所在地:東京都港区赤坂一丁目および六本木一丁目
敷地面積:4.96ha(敷地面積は当社の管理する区域面積であり、建築基準法上の敷地面積等とは異なります)
緑被面積:1.91 ha(※)
緑被率:38.60%(※)
※2010年夏期の値。「東京都緑被率標準調査マニュアルに基づき、航空写真を利用して算出
森ビルは、「Vertical Garden City-立体緑園都市」をコンセプトに、地球環境に優しく魅力ある街づくりを積極的に推進し、首都東京のさらなる魅力向上に貢献してまいります。

建物の屋上を利用して広場、街路、庭園を整備
写真は段々畑状に設けられた屋上庭園

産直市場「ヒルズマルシェ」。再開発上の公開空地である
カラヤン広場は、年間を通じて様々なイベントに活用

1986年の再開発で新設された区道(通称:さくら坂)は
さくらの名所として、多くの花見客で賑わう

ガーデニングクラブ会員の手による
植栽が公開空地のいたるところに見られる