森ビル株式会社を含む5社(トヨタ自動車株式会社、東京都下水道局、コートレジデントタワー管理組合、住宅金融支援機構)が協同で整備・管理している後楽緑道(東京都文京区後楽1丁目)が、この度、東京都文京区による「第9回 文の京(ふみのみやこ) 都市景観賞 景観創造賞*」を受賞いたしました。

「緑を取り入れたビル群」として評価
後楽緑道は、水戸徳川家上屋敷の旧庭園で、国の特別史跡・特別名勝として指定されている小石川後楽園に隣接してビルを有する5社により組織される後楽緑道管理運営協議会が、緑豊かな小石川後楽園の景観や利用者の快適性と利便性に配慮し、整備、管理を行っているものです。
森ビルでは、後楽森ビル(地上19階・地下5階、2000年竣工)建設にあたり、ビルの高さや外観を周辺の景観と調和するよう十分に考慮すると同時に、先にトヨタ自動車株式会社が整備していた緑道を延伸。文教の地にふさわしく、緑道には築地塀、案内板、ベンチおよび資料展示室を設置するなど、小石川後楽園正門へ導くプロムナードとなる様に、文化財への配慮を行いました。

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後楽緑道(右手中央が後楽森ビル) 文京区提供

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小石川後楽園からの風景(中央が後楽森ビル)

*「文の京 都市景観賞」
21世紀の美しい景観づくりを進めると共に、区民及び事業者の景観形成に対する意識の向上を図ることを目的に、平成13年度より文京区が景観形成に寄与した建物等や地域活動について、表彰をおこなっているもの。景観創造賞、ふるさと景観賞、景観づくり活動賞、景観広告賞があり、その内、「景観創造賞」は、地域のまち並みにふさわしい景観を創造している建築物・道路・公園などを表彰。

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後楽緑道概略図

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小石川後楽園展示室
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案内板

森ビルは、世界規模で環境問題への意識が高まる中、「Vertical Garden City-立体的な緑園都市」というコンセプトのもと、緑豊かで魅力的な都市環境の創造に努めると共に、元々存在する周辺環境との調和など景観へも十分配慮しています。
今後も地球環境に優しく魅力ある街づくりを積極的に推進するとともに、首都東京のさらなる魅力向上に貢献してまいる所存です。