森ビル株式会社(東京都港区 代表取締役社長森稔)が、港区虎ノ門において、東京都水道局との共同事業により建設を進めております複合用途プロジェクト「オランダヒルズ森タワー」の高層棟が本日竣工いたしました。なお、低層店舗棟(オランダヒルズ森タワープラザ)も含めた全体竣工は2005年2月を予定しています。

桜田通りに面し、東京メトロ日比谷線「神谷町駅」徒歩1分という利便性の高い立地に誕生したオランダヒルズ森タワーは、地上24階建地下2階建、延床面積約35,600平米となる、オフィスと住宅、店舗からなる複合用途ビルです。

<オフィス>
オフィスは14~24階および3~5階(一部)に配置。上層階(14~24階)のオフィスは、東西のパノラマ眺望と1フロア約1,040平米の無柱空間を実現しました。天井高2.8m、OAフロア10cmの最新スペック、また、グリッド型システム天井「フォレストシーリングシステム」や約50平米単位で調整可能な空調制御システムを採用するなど、オフィスレイアウトの自由度も高く、テナントの要望に柔軟に対応することが可能です。

<住宅>

5~13階に配置された住宅「オランダヒルズ森タワーRoP」(※)は、総戸数69戸の賃貸住宅となります。1BR~2BR(58.49平米~159.61平米)の豊富な住戸プランは、リビングスペースの広さ(最大60畳)に代表されるように、様々な用途や目的に応じたフレキシビリティの高さが特徴のひとつです。また、居住者専用のラウンジやミーティングルーム、地上100mから目前の東京タワーとともに都心の眺望が楽しめるルーフガーデンなど共用施設も充実、入居者の自由で快適なライフスタイルをサポートします。

※「オランダヒルズ森タワーRoP(アール・オー・ピー)」
RoPとは、Residence of Professionals(プロフェッショナル),Personality(個性), Possibility(可能性), Prosperity(成功), Prospects(期待), Play(遊び), Pals(仲間), Proposals(提案)などの略。入居者に自分らしいライフスタイルを実現していただくために、森ビルが提供する新しい提案型住宅です。

「連担建築物設計制度※」
の適用
当プロジェクトは、「連担建築物設計制度※」の適用により、隣接する東京都水道局芝給水所の未利用容積を活用し、基準容積率の1.5倍(約870%)の建物を建築することを可能としました。既存公共施設の未利用容積の有効活用かつ、地方公共団体の財政にも寄与するモデルケースでもあります。


※「連担建築物設計制度」
1998年の建築基準法の改正で導入された新しい制度。連担する土地に容積率の移転を認め、容積率の規制を大幅に緩和するもので、隣接建築物との設計調整のもと、複数建築物に一体的に規制を適用する特例制度。複数建築物(連担する土地)を単位にすることにより、敷地単位、所有権単位での建築規制でペンシルビルの乱雑、無秩序な建設が行われた従来に比べ、良好な環境の確保、土地の有効利用に資することになります。



緑豊かな景観の整備
オランダヒルズ森タワー東側に隣接するオランダ大使館の緑豊かな丘は、近年、桜田通り沿いのビルに隠れ人々の目に触れない存在となっていました。当プロジェクトでは、共同事業者である東京都水道局およびオランダ大使館の協力のもと、既存の建物を集約・高層化することなどにより生まれたオープンスペース(低層棟屋上テラス部分および低層棟周りの広場空間)に新たな緑を配し、オランダ大使館と連続した緑豊かな景観を整備します。低層棟「オランダヒルズ森タワープラザ」が完成する来年2月には、オランダ大使館の緑の丘が再び桜田通りに姿を現すとともに、その緑と連続したテラスガーデンが、オランダヒルズに集う人々に憩いの場を提供します。

■ 建築概要

計画名称 オランダヒルズ森タワー
所在地 港区虎ノ門5―124―1 他
敷地面積 3,545.85平米
延床面積 35,656.29平米
主要用途 事務所(基準階貸室面積1,039平米、総貸室面積13,628平米)
共同住宅(69戸)、店舗
住戸構成 1BR(17.6坪~48.2坪)/54戸
2BR(41.7坪~48.2坪)/15戸
階 数 地上24階、地下2階、塔屋2階
建物高さ 98.25m (最高高さ:106.75m)
構 造 地上/鉄骨造(制振ダンパー付)
地下/鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
駐車台数 107台(自走式13台、機械式94台)
エレベーター 事務所乗用(17人乗り)4基、(13乗り)2基
人荷用(9人乗り)1基
住宅乗用(9人乗り)2基、非常用(27人乗り)1基
低層棟用(11人乗り)1基
事業主 森ビル株式会社、東京都水道局
設 計 森ビル株式会社、株式会社山下設計
施 工 株式会社大林組(建築工事)
株式会社トーエネック(電気設備工事)
日比谷総合設備株式会社(空調設備工事)
三機工業株式会社(衛生設備工事)
松下電器産業株式会社(昇降機設備工事)
日立造船株式会社(機械駐車設備工事)
日本ビソー株式会社(ゴンドラ設備工事)
工 期 (着 工)2002年7月1日
(竣 工)高層棟 2004年10月15日
(全体竣工 2005年2月(予定))

 

 

オランダヒルズ森タワー外観(手前はオランダ大使館)
オランダヒルズ森タワー外観
(手前はオランダ大使館)
オランダヒルズ森タワーRoP モデルルーム
オランダヒルズ森タワーRoP モデルルーム
ルーフガーデン
ルーフガーデン