タウンマネジメント
街を育む 「タウンマネジメント」 という考え方。
街は、開業したその日から新しい命を得ます。しかし街はつくって終わりというわけではありません。何十年、さらにその先まで続いていくもの。本当の意味での街づくりは、開業してからはじまると言えるのかもしれません。街の開業がゴールではなく、むしろ開業はスタートなのです。街の鮮度は開業時がピークでも、その後時間をかけて育むことで人々の絆は深めていくことができる。街を一緒に運営する人、街に訪れる人との絆とともに、時間をかけて大切にコミュニティを育んでいける。これが森ビルのタウンマネジメントの基本的な考え方です。
毎年、国内外から多くの来街者で賑わう六本木ヒルズ盆踊り
「ひとつの街」としての 最適を考える。
たとえ複合的な都市をつくっても、さまざまな施設を有機的に結び付け、相乗効果を上げることができなければ街全体としての磁力は高まらず、創発も起こせません。たとえば六本木ヒルズでは、「文化都心」という明確なコンセプトをもってディベロップメント(開発)からタウンマネジメント(運営)まで「ひとつの街」としての最適を考えています。
ブランディングやコミュニケーション、イベントやプロモーション、サービス、施設維持管理、コミュニティ活動まで、一体的に取り組んできました。さらにタウンマネジメントのひとつとして、街をブランディングしメディア化することによって街に多くのスポンサーを巻き込み、街の運営を持続可能なものにするという仕組みも構築しています。
にぎわいや楽しさを創出し、 街に鮮度を吹き込む。
また、街をひとつのコミュニティとしてどう豊かにしていけるかも重要です。ヒルズではタウンマネジメントという「仕組み」に加えて、日々の活動やイベントという「仕掛け」によって街のにぎわいや楽しさを創出。街の鮮度を保ち続けています。たとえば地域での朝活や清掃活動など、日々の生活に密着し、街の日常を支える活動。そして夏祭りやクリスマスイルミネーションのような街の風物詩になるようなイベント。季節ごとにイベントを重ねながら交流を深め、人と人のつながりを育ててきました。
六本木ヒルズでは2003年の開業以来こうした取り組みを続けてきた結果、現在でも年間約4,000万人が来訪。商業施設も引き続き成長し、過去最高のにぎわいを見せています。

クリスマスの本場、ドイツの雰囲気を感じられるクリスマスマーケット

けやき坂イルミネーション

毎月100名以上が参加する六本木クリーンアップ

毎週土曜日に開催されるヒルズマルシェ
時間とともに絆を深め、 街の磁力を高める。
街の磁力を増していくタウンマネジメントの取組みが、街の鮮度を保ち、人々との絆を深めていく。時代とともに街を進化させ、都市の豊かさをアップデートし続ける。これからのお店やサービスはどうあるべきか。これからの健康、ウェルネスはどうあるべきか。どんな働き方が求められるのか。豊かな暮らしとは何か。そこにどんな文化があるべきか。街に参画するパートナーとともに考えながら新しいことに挑戦し、ともに街を育てていきたいと考えています。いつ訪れても、新たな出会いや発見がある。時間とともに古くなるのではなく、時間とともに絆が深まり、都市の磁力は高まっていく。ヒルズがそんな街であるために。森ビルはこれからもタウンマネジメントを続けていきます。