都市の磁力

世界は、国際都市間競争の時代に。

世界は「都市の時代」を迎えています。いまや世界の人口の半分以上が都市で暮らしており、人々は国境を超えてより魅力的な都市をめざします。都市とは人間の可能性を引き出すためのもの。人・モノ・カネ・情報をひきつけられる「磁力」を持った都市がどんどん強くなっていくのは、必然ともいえるでしょう。厳しい国際都市間競争のなかで、ますます都市の力が評価される。そんな時代に私たちは生きているのです。

都市の磁力とは、「総合力」。

都市の磁力とは、「総合力」だと私たちは考えています。経済面はもちろんのこと、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスまで。そのすべてが揃ってこそ人や企業を引き寄せ、イノベーションを起こすことができるのです。東京が世界の都市間競争で勝ち残っていくには、強みを伸ばし、弱点は克服しながら都市の総合力を磨いていくほかありません。

森記念財団が発表している「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」では、ロンドン、ニューヨークに次いで東京は3位。日本の首都・東京がさらに魅力的になって世界における存在感が高まれば、日本全体もまた活性化していくはずです。都市の総合力を構成する6分野(経済/研究・開発/文化・交流/居住/環境/交通・アクセス)の分析結果を参考にしながら、森ビルは都市開発に取り組んでいます。

森記念財団「世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index, GPCI)

磁力を高め、東京を世界一の都市へ。

東京は研究・開発や文化・交流、居住、交通・アクセスで世界屈指の強みを持つ一方で、経済分野で相対的に力を落としてきています。しかし東京にはまだまだ大きなポテンシャルがあると私たちは感じています。近年では訪日客の増加によってその魅力が発信され、洗練された文化都市として国際的な認知度が急速に高まっています。他の都市にはない強みを保ちつつ総合力を高め、多様な人材をひきつけることができれば、東京が世界一の都市になることは決して夢ではありません。森ビルはその実現のために行政や他のディベロッパー、学術機関、投資家などと力を合わせて東京の中心から都市の「磁力」を高めていきます。その挑戦こそが国際都市・東京の未来を形づくり、ひいては日本の成長を牽引する力になっていくと信じています。