森ビル株式会社は、この度、当社が推進した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」開業に伴う虎ノ門ヒルズの完成や「麻布台ヒルズ」の開業が、都市部に豊かな緑地空間を創出するとともに、実質再エネ100%の実現や、廃棄物総量削減のための先進システム導入など、都市づくりと地球環境の共生が高く評価され、「第32回地球環境大賞」(主催:フジサンケイグループ)において最高位となる「地球環境大賞」を受賞しました。当社はこれまでも同賞において「国土交通大臣賞」を3度受賞していますが、大賞の受賞は初となります。
授賞式の様子(左から:WWF ジャパン 末吉竹二郎会長、当社社長 辻慎吾、フジサンケイグループ 日枝久代表)
昨年11月に開業した麻布台ヒルズ
受賞コメント 森ビル株式会社 代表取締役社長 辻 慎吾
当社の都市づくりをご評価いただき、大変光栄に存じますとともに、私どもが進めてきた都市づくりは間違っていなかったと改めて確信した次第です。都市はあらゆる活動の基盤であり、持続可能な社会実現の鍵を握るものです。一企業の力は微力ですが、私どもの都市モデルが、国内外の都市づくりに良い影響をもたらし、未来を切り拓くことにつながりますよう、これからも全力で責任を果たしてまいります。
大規模都市再開発事業を通じて、都心に緑あふれるヒルズを創出
当社は、2023年10月に「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(東京都港区)を開業し「虎ノ門ヒルズ」を完成させるとともに、11月には"ヒルズの未来形"として「麻布台ヒルズ」(同)を開業させました。これらは1986年竣工の「アークヒルズ」から当社が積極的に取り組んでいる、都市再開発事業を通じた持続可能な多機能複合型の都市づくり「Vertical Garden City(立体緑園都市)」の系譜を継いでいるものです。
「麻布台ヒルズ」はGreen&Wellnessをコンセプトに約2.4haの圧倒的な量の緑を創出、「虎ノ門ヒルズ」でも約2.1haの緑を生み出し、生物多様性に配慮した緑や水辺をつくることで都市のヒートアイランド現象の緩和や生態系保全などにも寄与しています。また、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」および「麻布台ヒルズ」の街区に供給する電力は全て実質再エネ100%としたほか、入居テナントに対しては、トラッキング情報を記載した再エネ証拠書類を自動的に頒布するシステムを導入。さらに、廃棄物の総量削減に向けた取り組みとして、テナント・分別ごとの廃棄物量を可視化するWebシステムも構築・運営を開始しました。これらの施策が評価され、両ヒルズは街区全体の環境性能を評価する「LEED ND」認証において最高ランクのプラチナランク、人々のウェルビーイングに焦点を当てた「WELL」認証において最高ランク見込みの予備認証を取得するなど、国際的にも高く評価されています。
当社の都市づくりは、「都市の脱炭素化」「生物多様性の保全」「省エネルギー化」「資源循環」「真に豊かな健康」など、世界が直面する様々な課題に対する1つの解を東京から世界へ提案するものであると考えています。今後も引き続き、都市づくりを通じた持続可能な社会実現に貢献してまいります。