森ビル株式会社(東京都港区 代表取締役社長 辻慎吾)が2020年10月に発行した、公募形式によるハイブリッド社債(劣後特約付社債)(グリーンボンド)(以下「本社債」)が、この度、一般社団法人環境金融研究機構(RIEF)が主催する「第6回(2020年)サステナブルファイナンス大賞」において、「グリーンボンド賞」を受賞致しました。なお、本社債には多数の投資家から関心が寄せられており、発行額450億円の3倍を超える需要を獲得したほか、国内ESG債史上最多となる111件の投資家から投資表明をいただきました。

サステナブルファイナンス大賞の概要

環境問題を金融的手法で解決する「環境金融」の普及・啓蒙活動を展開する一般社団法人環境金融研究機構(RIEF)が、2015年から始めた表彰制度で、今回で6回目となります。日本の金融市場を対象に、環境金融やESG投融資等の分野で目覚しい活躍をした金融機関、企業等を顕彰するものです。

主な受賞理由

  • 本社債の資金使途である「虎ノ門・麻布台プロジェクト」が、単体の建物だけではなく、開発エリア全体で環境性能の向上を図っている点。
  • 森ビルにとって、本社債が昨年度に続く2度目のグリーンボンド発行となり、定例的なESG債の発行として評価できる点。
  • 先行事例の少ない「公募ハイブリッド社債(劣後特約付社債)」形式でのグリーンボンドである点。

本社債について

受賞対象となった本社債は、森ビルが2020年10月に発行した「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業(虎ノ門・麻布台プロジェクト)A街区」の保留床取得資金を資金使途とする「公募ハイブリッド社債(劣後特約付社債)」のグリーンボンドです。
当プロジェクトでは、「RE100」(Renewable Energy 100%)に対応する再生可能エネルギーの電力を街区内に100%供給するほか、エネルギー効率向上を図る技術を大規模に導入しております。また、高低差のある地形を生かして、低層部の屋上を含む敷地全体を緑化することにより、約6,000の中央広場を含む約2.4haの緑地を確保し、都心部におけるヒートアイランド現象の緩和に寄与します。
本社債は、発行額450億円の3倍を超える需要と、国内ESG債史上最多となる111件の投資表明獲得に加えて、投資表明投資家111件のうち31件は、今回が初のESG債における投資表明となるなど、ESG債マーケット全体の拡大にも寄与したものと考えております。

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森ビルは、「都市を創り、都市を育む」の理念のもと、「都市と自然の共生」「都市の低炭素化」「資源循環」を推進し、未来へつながる持続可能な社会の実現に貢献してまいります。