■代表取締役社長 辻 慎吾 所感(要旨)

2019年は「つなぎ、ひらく年」だ。

森稔会長から受け継いできた都市づくりの志をつなぎ、東京の、森ビルの未来をひらく。現在取り組んでいる複数の大規模都市再生プロジェクトを細部まで詰めきり、現実の街として社会にひらく。志を共有する人々とつながり、様々な技術やアイデアをつなげて、その成果を世界にひらく。そして、昨年からの変革をさらに加速させ、森ビルの次のステージの幕をひらいていく。日本も新たな時代の幕をひらく年であり、東京も、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、世界とつながり、世界にひらく年になるだろう。

「虎ノ門ヒルズエリア」では、「国際新都心・グローバルビジネスセンター」が現実の街として、その姿を現しつつある。「ビジネスタワー」が今年竣工を迎え、「レジデンシャルタワー」は2021年初頭に竣工する。「ステーションタワー」も昨年末に組合設立認可が下りて、異例のスピードで進んでいる。加えて、日比谷線新駅の駅名が「虎ノ門ヒルズ」に決まった。新虎通りでは沿道開発のモデル事業である「新虎通りCORE」が開業。ここを核(コア)にエリアマネジメント活動を盛り上げていく。まさに我々が描いた未来都市が、現実のものとなりつつある。

「虎ノ門・麻布台プロジェクト」も骨格がほぼ固まり、いよいよ細部を詳細に詰めていく段階だ。30年をかけて、300人超の権利者と推進してきたが、立地、地型、規模など、どれをとっても極めて難易度が高く、間違いなく森ビルにしかできないプロジェクトだ。「六本木5丁目プロジェクト」も、引き続き計画の策定に取り組んでいく。

社員ひとりひとりには、「個性的であること」「既成概念に縛られず、新しいことに挑戦すること」「志を持つこと」「トップランナーを目指すこと」「個の力を高めること」の5つを常に意識してもらいたい。森ビルが森ビルらしくあるために、私がとても大切にしていることだ。

今日から、「つなぎ、ひらく年」が始まる。好奇心を持っていろいろな人とつながり、自己変革をはかり、新しい世界をひらいていきましょう。