森ビルは、「Vertical Garden City(立体庭園都市)」のコンセプトのもと、「環境と緑」を街づくりにおけるミッションの一つに掲げ、緑豊かで地球環境にやさしい好環境都市の形成に貢献しています。開発を通じて生まれたオープンスペースや建物の屋上を積極的に緑化するだけでなく、質の高い緑の実現を目指しています。生まれた緑はヒートアイランド現象の緩和に貢献し、都市環境を改善することはもちろん、コミュニティ形成の場としても機能しています。今後も地球環境に優しく魅力ある街づくりを積極的に推進するとともに、首都東京のさらなる魅力向上に貢献してまいります。

■私たちが生物多様性に取り組む理由…
・未来に向けて地球規模で環境を考えた場合、「生物多様性」という新しい価値観は、世界に広めるべき大切な考え方のひとつです。多くの人々が住み、働き、集う都心部の都市づくりに「生物多様性」という考え方が取り入れられることで、そこに触れる人々に対するこの新しい価値観の訴求とともに、社会的ムーブメントの醸成に貢献できるのではないか、と考えています。
・ひとつひとつの開発による貢献は小さなものかもしれません。しかし、皇居などの既存の緑とともに、各プロジェクト(各事業者)が「生物多様性」という統一した価値観のもとで繋がる“エコロジカル・ネットワーク”の構築により、東京都心部においても豊かな生態系を復活できる可能性があります。私たちは、東京を世界に誇る環境都市モデルとして再生したい、と考えています。

■主なプロジェクト
アークヒルズ
都市緑化の先駆けとなる代表プロジェクトです。竣工から20年以上を経て、その豊かな自然環境によりこれまでも多くの環境賞を獲得しています。10月6日には、財団法人都市緑化基金による「生物多様性につながる企業のみどり100選」に認定されました。今後、生物多様性という新たな視点も組み込みながらさらなる充実を図りたいと考えています。

虎ノ門・六本木地区市街地再開発計画
都市開発に生物多様性の視点を全面的に取り入れた日本初のプロジェクトです。
虎ノ門・六本木地区市街地再開発計画では、「緑の生活都心」をコンセプトに、居住機能と商業・業務機能等が高次に複合した国際性・文化性の豊かで魅力ある街づくりを目指しています。その柱の一つとして、生物多様性に配慮した外構設計を実施。地域の自然再生や「生き物環境」の向上を試みています。こうした取り組みの結果、本事業では、生物多様性の保全や回復に資する取り組みを定量評価する認証であるJHEP認証において09年11月、日本初となる最高ランク(AAA)を取得いたしました。

101012_3.jpg

アークヒルズ

101012_1.jpg

アークヒルズ屋上緑化
 

101012_2.jpg

虎ノ門・六本木地区再開発で見られる(予定)生き物の一例
画像提供:(財)日本生態系協会

101012_4.jpg

虎ノ門・六本木地区市街地再開発計画

 

COP10・生物多様性関連情報
COP9に続き「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に参加
アークヒルズ・愛宕グリーンヒルズ「生物多様性につながる企業のみどり100選」に選定
六本木ヒルズ「生物多様性につながる企業のみどり100選」に認定
日本初の最高ランク(AAA)取得!JHEP生物多様性を評価