2012年3月5日(月)、東日本大震災から1年を前に、六本木ヒルズ森タワーで超高層ビルの耐震設備やエネルギー供給など地震の際にビルを支える裏側を報道関係の方々に特別公開し、テレビ、新聞等、12媒体14名の方々にご参加いただきました。

六本木ヒルズは、近い将来に発生すると各研究機関が発表する首都直下型地震から長周期地震動まで想定し、訪れるお客様の安全性と事業継続性(BCP)向上のためさまざまな対策を施しております。
今回は、直下型地震や長周期地震動の際に超高層ビルにはどのような影響があるのか、シミュレーション及び貴重な実測データをご紹介したほか、実際に地震の際に活躍する制振装置「セミアクティブオイルダンパー」及び地震の際に安全にエレベーターを停止し、お客様の閉じ込めやエレベーター自身の破損を自動的に防ぐシステムの一部をご覧いただきました。
また、信頼性が高い中圧の都市ガスを燃料とするため東日本大震災の後の電力逼迫時にも有効に働いた、自家発電施設「六本木エネルギーセンター」も同時に特別公開しました。

東日本大震災の際に計測した実測データの分析を今後も進め、研究成果を実際の計画に反映させることで、より安全性の高い街づくりを目指します。

参考:地震時に超高層建物を支える耐震性(PDF)
参考:長周期地震動検知システムについて(PDF)

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ビルに設置された地震計による実測データ
から見る制振装置の効果のご説明

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地震時エレベーターの安全な運行を支える
「ペンデュラム」

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風揺れから大地震までの幅広い揺れを
低減する「セミアクティブオイルダンパー」

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都市ガスを燃料に発電し六本木ヒルズに
電力供給をする「六本木エネルギーセンター」

   

安全特集
1)非常時は災害に強い都市ガスで発電。事業継続性を高める
2)帰宅困難者の受入れで港区と協定締結
3)超高層ビルの耐震設備やエネルギー供給など六本木ヒルズを支える裏側を特別公開
4)震災時の事業継続計画(BCP)における新たなソリューションとしての「震災対策フライトプラン」
5)六本木ヒルズ震災訓練に、住民やワーカーなど、開催以来最多の約900名が参加されました