森ビル株式会社

緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街 - Modern Urban Village –

「麻布台ヒルズ」は、開発思想においても、世界に類を見ない、全く新しい都市づくりです。
テクノロジーが進歩し、働き方、暮らし方、そして生き方までもが大きく変わろうとしている今、「都市とはどうあるべきなのか?」「都市の本質とは何なのか?」という問いからプロジェクトがスタートしました。森ビルはこれまでも「都市の本質は、そこに生きる人にある」と考えてきましたが、改めて、人々がより人間らしく生きられる都市のあり方を考えました。

「麻布台ヒルズ」の開発コンセプトは「Modern Urban Village」。「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街」です。そして、「Modern Urban Village」を支えるふたつの柱は「Green」と「Wellness」。圧倒的な緑に囲まれ、自然と調和した環境の中で多様な人々が集い、より人間らしく生きられる新たなコミュニティの形成を目指します。

コンセプトムービー|都市に生きる

「Green&Wellness」という新しい豊かさ

「Modern Urban Village」を支える2つの柱は「Green」と「Wellness」です。圧倒的な緑に囲まれ、自然と調和した環境の中で、多様な人々が集い、人間らしく生きられる新たなコミュニティを形成します。

Green

圧倒的な緑に囲まれ、都市と自然が調和した環境

「麻布台ヒルズ」を象徴する圧倒的な緑を実現するためには、建物の超高層化が必要でした。細分化された土地を取りまとめて大きな敷地を生み出し、そこに超高層タワーを建てることで、足元に緑豊かなオープンスペースを生み出し、「ヴァーティカル・ガーデン・シティ(立体緑園都市)」を実現する。その上で多様な機能を複合したコンパクトシティこそが、森ビルが長年にわたり手がけてきた「ヒルズ」という街です。
さらに、「麻布台ヒルズ」では、コンセプトである「Modern Urban Village」を実現するため、まずはじめに、人の流れや人が集まる場所を考え、街の中心に広場を据えて、シームレスなランドスケープを計画。その後、3棟の超高層タワーを配置しました。これは、まず建物を配置し、空いたスペースを緑化するという、従来の手法とは全く逆のアプローチです。
高低差のある地形を生かして、低層部の屋上を含む敷地全体を緑化することで、都心の既成市街地でありながら、約6,000m²の中央広場を含む約24,000m²の緑地を確保。緑と水がつながるランドスケープを整備し、自然あふれる憩いの場を創出しています。

建物を超高層化することで、地上部に圧倒的な緑を実現(イメージ)
建物を超高層化することで、地上部に圧倒的な緑を実現(イメージ)

四季の移ろいを感じられる緑化空間を創出

人々が触れられる緑を目指し、四季ごとに表情を変える約320種もの多様な植栽が街中に広がっています。例えば、「中央広場」の周囲は落葉樹を中心に計画され、高さ13mのケヤキやハクウンボク、イヌシデ、コナラ、アオダモ、イロハモミジなど、地域の在来植生からは季節の移り変わりを感じることができます。また、地形の高低差を生かして敷地全体に流れる水は「中央広場」につながり、水生植物、草地、低木植栽が連続するエコトーンを形成。階層構造を持ちながら、生きものの住処となるような植栽を目指しています。
都市の中に新たにつくられる自然には、継続的な手入れが必要です。「麻布台ヒルズ」では、多くの人々が日常的に緑に関わり、自ら育てていくことを目指します。持続可能な自然環境を育てながら、そこで暮らし、働き、明日への思索を深めてゆく場を提供します。
起伏に富んだ地形が織りなす台地と谷、水辺の多様な植生と、これらに依拠する生きもの達とのふれあいは、四季の変化とともに移ろいます。「麻布台ヒルズ」では、人間も生態系の一部であり、様々な動植物と共生していることを身近に感じられます。

約6,000m²の広さを誇る緑豊かな中央広場(イメージ)
約6,000m²の広さを誇る緑豊かな中央広場(イメージ)
建物屋上に誕生する果樹園(イメージ)
建物屋上に誕生する果樹園(イメージ)
屋上緑化が施されたガーデンプラザ(イメージ)
屋上緑化が施されたガーデンプラザ(イメージ)
緑と水がつながるランドスケープ(イメージ)
緑と水がつながるランドスケープ(イメージ)

都市づくりにおけるサステナビリティを推進

環境面では、街全体で「RE100(Renewable Energy 100%)」に対応する再生可能エネルギーの電力を100%供給するほか、エネルギー効率向上を図る技術を大規模に導入し、街の利用者の脱炭素に向けた取り組みを支援します。2021年には先立って、国際環境性能を評価する街区単位の認証「LEED ND(Neighborhood Development)」カテゴリーのプラチナランクの予備認証を取得、2022年には、新築テナントビルを対象とした建物単位の認証「LEED BD+C/CS(建物)(Building Design and Construction/Core and Shell Development)」カテゴリーにおいて、プラチナランクの予備認証を取得しました。

Wellness

そこに暮らすことで人々が健康になれる街

「ウェルネスと」は、単に健全な食生活や継続的な運動だけではなく、心の豊かさやスマートな働き方、コミュニティとの充実した関係性を築くことでもあります。「ウェルネス」は、世界的に注目されている時代のテーマであり、「麻布台ヒルズ」のコンセプトを支える柱の1つです。
「麻布台ヒルズ」では、「そこに暮らすことで人々が健康になれる街」の実現を目指します。
医療施設を核として、スパやフィットネスクラブ、レストランやフードマーケットといった様々な施設を連携させることで、この街に住み、働くことのすべてがウェルネスに繋がる仕組みを構築します。
さらに、未来型のウェルネスの実現に向けて、大学との共同研究や先端的なデジタル技術の実装などにも街を挙げて取り組み、健康寿命の延伸やウェルビーイングの向上といった社会課題の解決にも貢献します。
これらの取り組みに加えて、「中央広場を中心とした緑化」「高い室内空気質環境」「カフェでの健康的な食事の提供」「広場などの歩行による運動の促進」などが評価され、「森JPタワー」のオフィス・商業施設部分で「WELL」の予備認証を取得。本認証取得の際は、世界1位の面積のプラチナランク認証取得物件となる予定です。LEED ND、LEED BD+Cに加えて、WELL認証でも最高位のプラチナランクの本認証を取得した際には、世界初の事例となる見込みです。

  • RE100(Renewable Energy 100%)とは
    RE100とは、企業が事業運営で使用する電力を2050年までに100%再生可能エネルギー電気で賄うことを宣言する国際的な企業連合体。近年、グローバル企業を中心に、加盟社数が増えている。加盟社数は、全世界で191社・日本企業は20社(2019年8月時点)。
  • LEED (Leadership in Energy & Environmental Design)とは
    「LEED」認証とは、米国グリーンビルディング協会が開発した建築物の環境性能評価システムで、世界で最も普及している認証制度の1つです。水やエネルギーの効率的利用、室内環境、持続可能な資材の利用などを通じて建物や街の環境性能を評価します。本認証は、様々なタイプの建築物の環境性能評価に対応するべく、「インテリア設計及び建設(ID+C)」、大規模改修工事を伴わない「既存ビルの運用とメンテナンス(O+M)」、住宅を評価する「ホーム(HOMES)」、人々のQOL向上を目指す「シティー&コミュニティ(Cities and Communities)」のほか、麻布台ヒルズが予備認証を取得した「建築設計および建設(BD+C)」と「近隣開発(ND)」の6つのカテゴリーに分類されます。
  • WELL Building Standard ™(WELL認証)とは
    空間のデザイン・構築・運用に「人間の健康」という視点を加え、より良い居住環境の創造を目指した評価システムです。建物の性能としてLEEDやCASBEEなどで評価されてきた環境性能に加えて、建物内で暮らし、働く居住者の健康・快適性に焦点を当てた世界初の建物・室内環境評価システムであり、特に居住者の身体に関わる評価ポイントについては、環境工学の観点のみならず医学の見地から検証が加えられています。(一般社団法人グリーンビルディングジャパンより抜粋)

街のコンセプトを体現したロゴデザイン

街のロゴデザインにおいても、「個を尊重しあえること」「許容の精神」「自由で自然でいられること」「柔軟な姿勢」などの考え方を大事にしました。
「麻布台ヒルズ」のロゴは、軽やかなオリジナルフォントと、自然を象徴する緑のラインを基本としながら、場所やメディアによって柔軟に変化します。様々な人々や価値観を受け入れて、時の経過とともに多様性を増しながら育まれる街のロゴとして、街全体をつなぐアイデンティティーとして機能していきます。
「麻布台ヒルズ」のロゴデザインは、アートディレクター・グラフィックデザイナー 上西祐理さんが手がけました。

ベース書体
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ロゴバリエーション
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