今年も「六本木アートナイト」の季節がやってきました!
「六本木アートナイト」は、生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に2009年にスタートした一夜限りのアートの饗宴です。昨年は延べ83万人※が来場するなど参加者も年々増加しています。
※ 全プログラムの延べ鑑賞者数

「動け、カラダ!」をテーマに多様なプログラムを展開

アートを創造するためには目であり、耳であり、手であり、足であり、頭であり、心であり、人間の様々な感覚器官や部位を関わらせる必要があります。今回のテーマ「動け、カラダ!」は、かねてから日比野氏最大の関心事のひとつである「アートの持つ身体性」という側面に目を向けたものです。
今年の六本木アートナイトでは、この「動け、カラダ!」をテーマに、100を超える多種多様なプログラムを企画。六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペースで展開します!

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Mr. Candle(黃明正)《Taipei, a Cursed City.》

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西尾美也氏の作品イメージ 《人間の家[家]》2010年
撮影:齋藤剛

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昨年の様子
 

六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館で展開する《カラダひとつプロジェクト》は、アーティストの西尾美也氏が古着を再利用して制作する巨大なパッチワークアート作品を展示し、作品のまわりでは、様々なアーティストと触れ合うことのできる体感型コンテンツを実施します。
また、ダンサー・振付家の伊藤キム氏監修によるダンスパフォーマンスを取り入れたパレード隊が六本木を行進します。六本木パレード《ふわりたい ながれたい つなぎたい》と名付けられたパレードは、一際目をひく衣装や道具、美術を取り入れて六本木の街を練り歩きます。
他にも、六本木の新しい魅力を発見できるアートスポットを街中に点在させたインスタレーション&パフォーマンスや、ワールドカップ開幕を前に盛り上がるサッカーとアートを組み合わせたプロジェクトを実施。また、昨年好評を博したアーティストと公募による参加者が同じテーブルを囲み語り合う《六本木夜楽会(ろくほんもくよらくえ)》も再び開催。今回のテーマであるカラダと密接に関わる「食」をテーマにしたプログラムも加わる予定です。

アートナイト当日は、各美術館やギャラリー、施設で開催されている展覧会の特別プログラムや、開館時間延長、入場料割引、さらに各店舗での様々なサービスなど、工夫が凝らされた夜通し楽しめるプログラムが満載です。六本木の街中がオールナイトでアートに彩られる祭典を、ぜひご期待ください。

各プログラムの詳細は、「六本木アートナイト2014」公式ウェブサイトをご覧ください。

六本木アートナイト2014のアーティスティックディレクターには、前回に引き続き日比野克彦氏を起用、「動け、カラダ!」というテーマのもと、皆さんと協力して制作する作品や、パレード、パフォーマンスなど動きのある作品を、六本木の街の至るところに登場させ、アートの持つ新体制の表現に挑戦します。
東京は、2020年オリンピック・パラリンピック開催に向けて、世界に向け文化を発信し、また世界中から人を集める機会を創出していかなければなりません。六本木ならではの、このアートの祭典が、多用な文化を背景に持つ、より多くの人々と感動を共有できる場になることを期待します。六本木の街からアートの元気を発信し、東京の未来を拓きましょう。

六本木アートナイト実行委員会
実行委員長 南條史生