防災週間となる8月31日(金)、六本木ヒルズをはじめとする各施設において全社員参加による総合震災訓練を実施しました。

「森ビル・全社総合震災訓練」は、当社が年間を通じて実施する様々な訓練の中でも、全社員参加による大規模なものです。第一部では心肺蘇生などの体験訓練を行い、第二部では震災対策組織に基づく各部門の活動訓練を実施。本年3月1日に港区と締結した「災害発生時における帰宅困難者の受入れ等に関する協力協定」に基づき、『港区から六本木ヒルズをはじめとする4つの当社大型施設へ帰宅困難者受入要請があった』と仮定しての訓練となりました。
また、今回はじめての取り組みとして、東日本大震災以降に情報収集のための手段として導入した「防災用自転車(サバイバルシティバイク)」の有用性についても検証。港区役所での情報収集および、自社管理物件の安全確認を行いました。

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■帰宅困難者受け入れ訓練
港区から帰宅困難者受入要請があったと仮定し、六本木ヒルズ、アークヒルズ、アークヒルズ 仙石山森タワー、愛宕グリーンヒルズの4施設において受入れの訓練を実施。帰宅困難者役の社員を受け入れ場所へ誘導し、震災備蓄品の配布や、安否登録の訓練を行いました。

■「防災用自転車(サバイバルシティバイク)」活動訓練
当日は、東日本大震災を受け導入した「防災用自転車(サバイバルシティバイク)」の活動訓練も実施。港区役所での情報収集および、自社管理物件の安全確認に活用します。
【六本木ヒルズから各担当エリアへ出発し情報収集】
 ・港区役所へ(2台)
 ・虎ノ門エリア内巡回⇒アークヒルズ 仙石山森タワーへ(3台)

■「災害発生時における帰宅困難者の受入れ等に関する協力協定」を締結
森ビルは、2012年3月1日(木)、東京都港区と「災害発生時における帰宅困難者の受入れ等に関する協力協定」を締結いたしました。当協定締結により、官民連携のもと、災害に 強い安全・安心な街、周辺地域への貢献も果たす防災拠点としての街づくりを、より一層推進してまいります。
・帰宅困難者に対する一時避難場所の提供   
・帰宅困難者に対する備蓄食料、飲料水などの提供
・帰宅困難者に対する避難誘導用具の提供
・駅周辺などからの帰宅困難者の誘導、及びそれにかかる人員提供

「森ビルの総合震災対策」を発行
当社が目指す「災害時に逃げ込める街づくり」において実施している震災対策をまとめた冊子「森ビルの総合震災対策」を発行いたしました。
冊子内(A4版、全カラー22ページ)では、当社が考える安全な都市基盤整備のあり方、建物の耐震性能、エレベーターの耐震対策といったハード面での震災対策に関する内容のほか、当社の防災組織体制、震災備蓄、情報提供システムといったソフト面での取り組みについても紹介しています。当社施設に住む方、働く方、訪れる方、また地域の方々など、様々な方々に配布するほか、ホームページでも公開し、「災害時に逃げ込める街づくり」の周知を図ります。
東日本大震災を契機に震災対策や安全な街に関する意識が高まるなか、本冊子を通して、当社がこれまでに培ってきた「安全・安心な街づくり」ノウハウを社会に還元することで、防災都市・東京の発展に貢献していきたいと考えています。
森ビルの総合震災対策(PDF)