本日(4月3日)の弊社入社式における、新入社員へ向けた社長所感の要旨をご紹介いたします。なお、本年度の新入社員は41名(総合職:35名、特定職:6名)です。

街が誕生する瞬間を内側で体感するという経験は一生の財産になる。
2つの「ヒルズ」の誕生が社会にどんなインパクトを与えるのか、
自分の目でしっかりと見届けて欲しい。

我々は今年、全社一丸となって一心不乱に取り組んできた「虎ノ門ヒルズ」と「麻布台ヒルズ」を世に送り出す。全ての関係者の想いをひとつにつなぎ、考えうる最高の形に仕上げて、世の中にひらいていこうと、全社員でものすごい熱量で取り組んでいるところだ。

これら2つの「ヒルズ」を誕生させ、軌道に乗せることができれば、「虎ノ門ヒルズ」「アークヒルズ」「麻布台ヒルズ」「六本木ヒルズ」がつながり、我々の戦略エリアの国際新都心としての可能性と、それに至るシナリオが誰の目にもはっきりと見えてくる。異なる個性を持つ複数の「ヒルズ」を、ビジネスや文化でつなぎ、緑でつなぎ、インフラやDXでつなぐことができれば、世界から人・モノ・金・情報・知恵を惹きつける強い磁力を持ったエリアになる。これは森ビルの未来をひらく戦略であると同時に、東京が世界の都市間競争を勝ち抜き、日本の国際競争力を高めるための都市戦略にもつながるものだ。

街は50年後、100年後も都市に残り、社会に大きな影響を与え続ける。都市づくりという仕事は、地権者や関係者に対する責任、都市に対する責任、そして、社会に対する責任も伴う、本当にきつい仕事だ。しかし、多くの困難を乗り超えて街が出来たとき、全ての苦労を忘れるような喜びと達成感に包まれる。竣工式の関係者の満面の笑顔や、オープンした街にたくさんの人々が訪れ、楽しんでいる様子を目の当たりにしたときの喜び、我々の都市モデルが都市再生を牽引していることを実感したときの誇らしさ。いずれも都市づくりの醍醐味を感じる瞬間だ。

森ビルの歴史上でも重要な節目の年に入社する皆さんは、街が誕生する瞬間の興奮を内側で体感するという、とてつもなく貴重な経験ができる。この経験は、間違いなく一生の財産になるはずだ。街が誕生した時、社会にどんなインパクトを与えるのか、自分の目でしっかりと見届けて欲しい。現場に足を運び、自分の目で観て、自分の肌で感じ、自分の頭で考えて、たくさんのものを学び取ってもらいたい。共に挑戦し、共に成長し、共に未来を拓いていこう。