このたび、森美術館館長南條史生は、フランス共和国より「芸術文化勲章オフィシエ」に叙され、6月27日(月)に叙勲式が行われました。
ポール=ベルトラン・バレッツ在日フランス大使館臨時代理大使は叙勲理由について、「昨年森美術館で開催された『シンプルなかたち展:美はどこからくるのか』をはじめ、多数の独創的な展覧会、パブリックアート計画を通して、長年フランス現代美術の紹介を続けてきたことを評価したものです。
しかしそれのみならず、日本のアートシーンの国際化に奔走し、芸術文化交流に多大なる貢献をされました。南條氏によって、欧米の美術界は、西洋ではない視点を発見することになりました」と述べました。

なお、南條が企画を手掛け、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセの助成により2016年7月30日(土)から2017年1月9日(月・祝)まで開催する「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」においても、フランス人アーティスト4名(ジュール・ド・バランクール、ヴァンサン・フルニエ、ローラン・グラッソ、ピエール・ユイグ)の作品を紹介します。是非、ご期待ください。

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芸術文化勲章オフィシエ
芸術文化勲章は1957年に創設され、芸術ならびに文学の分野で卓越した創造活動を行なった者、もしくはフランスおよび世界において藝術と文学の発展に著しく貢献した者にフランス共和国文化省より授与される勲章で、シュヴァリエ、オフィシエ、コマンドゥールの3つの等級がある。日本の美術界からはこれまで、梅原龍三郎(1973年、コマンドゥール)、荒川修作(1986年、シュヴァリエ)、草間彌生(2003年、オフィシエ)、杉本博司(2013年、オフィシエ)等が受勲している。